彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




龍星軍のたまり場は、個人経営のカフェだった。

初代メンバーの持ち家らしく、そこに現在の4代目達が集まっては、いろいろ活動しているらしい。



「永山さん、着きました。」

「ご苦労。」



俺が起き上がれば、美涼が助手席を直してから外に出る。

外で半周まわってから、助手席のドアを開ける。



「どうぞ。」

「おう。」



美涼は部下として有能だった。

龍星軍も、良い部下をそろえてる聞くが―――――――




(引き抜くなら、まずは女だ。)




ファミレスで俺に啖呵を切ってきた女が、親衛隊長の高千穂カンナ。

他にも、モデルで桃山女学院の女と真面目系の女がいるらしい。

美人ぞろいのレディース『弁財天』もいる。

俺がご主人様になった方が、女達だって幸せだ。



「行くぞ!」

「はい。」



そう指示を出して、車から離れた時だった。





カランカラーン!




「『GREAT STAGE』だな?」





Clauseの看板がかかったとが開く。

姿を見せたのは、東山の奴。



「爆裂団の吾妻秀一ですよ。」

「モブキャラかよ~」



俺の言葉にそいつはにらんできたが関係ない。

ただデカいだけで、俺のような華やかさはない。



〔★人はそれを自意識過剰と呼ぶ★〕



吾妻という男は、メンチを切りながら低い声で言う。




「・・・うちの総長は中だ。入れ!」

「そりゃご苦労。」

「失礼します。」




下っ端らしく、扉を支えて俺らを通す。

俺が先頭で中に入る。



「お?」



真っ先に飛び込んでいたのは、龍の刺繍。

俺らを出迎えてくれたのは、壁に掲げられている族の旗。





(あれがウワサの龍星軍の旗・・・!)





次に目に入ってきたたのは、側にひかえる坊主頭の大男と―――――――





「りっくん聞いてる~?」

「凛にベタベタすんな!」

「ふ、二人とも、凛くんの前でケンカはやめましょう?」





凛道蓮にはべっている3人の女達。





(一人が高千穂カンナ、もう一人はモデルのナデシコ、最後は・・・知らねぇ女だな。)





寿司ならば、特上が2つで残りは並みだ。

凛道蓮の好みは広いらしい。





〔★永山は凛を勘違いしている★〕