龍星軍のたまり場は、個人経営のカフェだった。
初代メンバーの持ち家らしく、そこに現在の4代目達が集まっては、いろいろ活動しているらしい。
「永山さん、着きました。」
「ご苦労。」
俺が起き上がれば、美涼が助手席を直してから外に出る。
外で半周まわってから、助手席のドアを開ける。
「どうぞ。」
「おう。」
美涼は部下として有能だった。
龍星軍も、良い部下をそろえてる聞くが―――――――
(引き抜くなら、まずは女だ。)
ファミレスで俺に啖呵を切ってきた女が、親衛隊長の高千穂カンナ。
他にも、モデルで桃山女学院の女と真面目系の女がいるらしい。
美人ぞろいのレディース『弁財天』もいる。
俺がご主人様になった方が、女達だって幸せだ。
「行くぞ!」
「はい。」
そう指示を出して、車から離れた時だった。
カランカラーン!
「『GREAT STAGE』だな?」
Clauseの看板がかかったとが開く。
姿を見せたのは、東山の奴。
「爆裂団の吾妻秀一ですよ。」
「モブキャラかよ~」
俺の言葉にそいつはにらんできたが関係ない。
ただデカいだけで、俺のような華やかさはない。
〔★人はそれを自意識過剰と呼ぶ★〕
吾妻という男は、メンチを切りながら低い声で言う。
「・・・うちの総長は中だ。入れ!」
「そりゃご苦労。」
「失礼します。」
下っ端らしく、扉を支えて俺らを通す。
俺が先頭で中に入る。
「お?」
真っ先に飛び込んでいたのは、龍の刺繍。
俺らを出迎えてくれたのは、壁に掲げられている族の旗。
(あれがウワサの龍星軍の旗・・・!)
次に目に入ってきたたのは、側にひかえる坊主頭の大男と―――――――
「りっくん聞いてる~?」
「凛にベタベタすんな!」
「ふ、二人とも、凛くんの前でケンカはやめましょう?」
凛道蓮にはべっている3人の女達。
(一人が高千穂カンナ、もう一人はモデルのナデシコ、最後は・・・知らねぇ女だな。)
寿司ならば、特上が2つで残りは並みだ。
凛道蓮の好みは広いらしい。
〔★永山は凛を勘違いしている★〕


