「ふはははは!いい気味だぜ、凛道蓮!なぁ、美涼!?」
「はい、永山さん。」
「瑠華の奴、また凛道蓮を怒らせるマネしやがったぜ!これで二度目だろう!?助けに入らねぇーだろうな!?」
「おっしゃる通りです。これで安心して、今夜の訪問が出来そうですね。」
「おう!オラ行け!」
俺の指示で美涼が車を動かす。
今夜ついに、龍星軍の総長とサシで話す約束を取り付けた。
「よかったんですか、永山さん?凛道蓮のせいで、奥迫と福場と山崎が警察に捕まったのに?」
「ばーか!あの3馬鹿はいつかヘマすると思ってたんだ!厄介払いができてちょうどいいぜ!」
「3人に弁護士を付けますか?」
「いらねぇー!お国がつける、国選弁護士で十分だろう?うちとはもう無関係だ!」
「では、そのように致します。」
「それぐれー俺に聞かずにテメーで考えろよな、美涼!」
「申し訳ありません。」
「まぁいい!それにしても・・・ぶ!はははは!」
「どうしました?」
「いや、オメーさっきの凛道蓮見ただろう!?瑠華に、女にたたき出されて、とぼとぼ歩く後ろ姿のダサいとこ!?」
「全国ナンバーワンの暴走族総長らしくないですね。」
「だろう!?何であんなガキに、MESSIAHはやられたんだろうな~!?」
「きっと、永山さんみたいに筋を通さなかったからですよ。」
「筋ってなによ?」
「あいさつですよ。龍星軍の自尊心(じそんしん)を満足させるんですよ。だからこそ、こうしてこれから、偉人さんみずからあいさつに出向いてやるわけです?」
「はははは!なるほどなぁ~そーだな!俺は大人だからなぁ~何度断られても、リーダー同士で話すって筋を通すからな!どっちが、この街しめるのにふさわしいか、格の違いを見せつけてやるぜっ!」
「永山さんの方がふさわしいです。だからこそ、ばれないようにしてくださいね?お金を払って守ってもらってるという言い方をしますが、実際は金で龍星軍を動かしていくというのがこちらの方針なのですから。」
「わかってる!俺に任せてろ!着いたら教えろよ~!?」
「はい!」
助手席を倒して寝転がる。
約束の時間までまだある。
お気に入りのユーチューバーの配信を見ながらその時を待つ。
凛道蓮と間近でガチンコトークをする瞬間を。


