彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





吉田は最初は、良い返事をしなかったが、さやか達が暴力を受けてるような音声を聞かせたら、おびえまくってすぐに瑠華が働いているNPOの店に行った。



「ははは!美涼の言う通りになりそうだな!?最初から、こうすればよかったな!?」

「ありがとうございます。でも、吉田は信用はできません。瑠華さんを連れ出すどころか、こちらが言ったことをバラす可能性もあります。」

「おいおい、それは困るぞ~!?」

「はい、ですから、敵か味方か見極めないといけません。念のため、吉田都司子を尾行しましょう。ちゃんと仕事をして、鳴海瑠華をこちらに向かわせることが出来るか見ましょう。」

「それもそうだな!」



小村さやかも吉田都司子も、俺らの味方だという確信はない。

だから部下に尾行させた。

店の中に入るのを確認したとの連絡を受け、美涼の運転する車で俺も向かった。

瑠華をだまして連れ出さるか、それとも罠だと知らせるか。

入店してから、頃合いを見計らって、吉田のスマホに電話した。

出たのはお目当ての瑠華。

録音されている危険があると言う美涼の言葉を信じて、グレーゾーンでこちらの言い分を伝えた。録音していた、さやか達が暴行されているように聞こえる音声その2も流した。遠回しすぎて伝わらねぇんじゃねぇかと思った。

電話の後に、特攻服姿の凛道蓮が現れ、店に入った時はイラついた。





「失敗じゃねぇか、美涼!」

「お待ちください。もう少しだけ。」





仕方なく待っていれば――――――――――







「出ていけ――――――!!凛道蓮この野郎ぉ――――!!こっちだってあんたの助けはいらない!!!」







瑠華の声。

本人も姿を現し、小動物のような凛道蓮を店の外にたたき出した。

激しく店の戸をピシャリ!と閉めた時、凛道蓮はうつむきながらとぼとぼと店を離れて行った。