彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)







「『死人に口なし』ということわざを、ご存じですか?けっきょくね、死んでも解決しないんですよね。むしろ、死ねば、ますます人権を侵害されます。違法なネットカジノのプレーヤー集めをした主犯の犯人として、すべての罪を着せられる可能性があるのですよ?」

「そ、そんな!主犯は小村達なのに!」

「そうですね。生きていれば、そうやって反論できます。幸い、まだあなたが死んでないので、裏工作もできませんがね。」

「そうよ!死んだらなにもならないわよ、都司子ちゃん!?」

「君が正直に生きるなら、救ってもいいですが。」

「チョコちゃん・・・その子を助けてくれるのかい?」

「不本意ですが。」





渡瀬さんの問いに、にっこりと笑いながらチョコちゃんは言った。







「これ以上、瑠華さんが困ってる姿を見たくありません。だから、昨日の発言は撤回しますね、吉田都司子。貴様を!お情けで!仕方なく!助けて!あ・げ・ま・す!」

「え!?本当ですか!?」







イヤミな言い方をするチョコちゃんに、泣くのをやめて、目を輝かせる少女。

その姿に、顔には出さなかったけどドン引きした。






「イヤイヤ助けるだけですから。イヤイヤね?」

「あ・・・・・ありがとうございます!ありがとうございます!!」

「その代わり、協力してもらいますよ?」

「なんでもしゃべります!小村の誕生日も血液型も言います!」

「占いするわけじゃないから、それは良いです。裏カジノにかかわった人達・・・ほかの被害者の連絡先や個人情報を、わかる範囲で教えてくれればいいです。」

「もちろんです!」

「ちょ、ちょっと、都司子ちゃん!」






そう言うなり、あたしに抱き着いた状態で凛道蓮に近づいていく小娘。