彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「こんばんは、瑠華さん。お話が聞こえましたので、お邪魔させていただきます。」

「お、お話?」

「り、凛道蓮!」





都司子ちゃんがチョコちゃんの本名を叫ぶ。

呼ばれた本人は、都司子ちゃんを見ることなく、指さしながら言った。





「腰にくっついてるソレ、『GREAT STAGE』の回し者で良かったですか?」

「違います!!」





あたしが答える前に、都司子ちゃんが叫んだ。






「凛道さん知ってるくせに!あたし、被害者ですよ!?」

「ええ、あなたがお友達をだまして、自分の借金返済のために売春させようとしたのは知ってますよ。」

「な!?」






チョコちゃんの暴露に、渡瀬さんの表情が変わる。






「どういうことだ、都司子ちゃん!?」






ギロリと都司子ちゃんをにらむと、低い声で怒鳴る。





「正直に言いなさい!!」

「あ!?ち、ちが・・・・ご、ごか・・・!!」

「何が違うんだ!?誤解なんだ!?話は聞かせてもらってたが、本当にそう言うことをしたのか!?」

「だっ、だって・・・」

「全部話せ!わかっててダマしてたのか!?どうなんだっ!?」

「ごっ・・・ごめんなざぃい!!ダマしましたっ・・・・!!」





普段は温厚な渡瀬さんの一喝もあって、ようやく自分が悪いと認めた都司子ちゃん。





「いいんですよ。」





そんな少女を目を細めながら見るチョコちゃん。







「僕は、君に期待はしていません。ただ、ムカつく奴らに都合よく利用されるのがイヤなのです。」

「うっ、う・・・り、利用って・・・?」

「首をくくって逃げようとしたみたいですが、逆に不利になりますよ?」







視線を都司子ちゃんから、天井の垂れ下がっているロープへとうつしながらしゃべるチョコちゃん。