「こんばんは、瑠華さん。お話が聞こえましたので、お邪魔させていただきます。」
「お、お話?」
「り、凛道蓮!」
都司子ちゃんがチョコちゃんの本名を叫ぶ。
呼ばれた本人は、都司子ちゃんを見ることなく、指さしながら言った。
「腰にくっついてるソレ、『GREAT STAGE』の回し者で良かったですか?」
「違います!!」
あたしが答える前に、都司子ちゃんが叫んだ。
「凛道さん知ってるくせに!あたし、被害者ですよ!?」
「ええ、あなたがお友達をだまして、自分の借金返済のために売春させようとしたのは知ってますよ。」
「な!?」
チョコちゃんの暴露に、渡瀬さんの表情が変わる。
「どういうことだ、都司子ちゃん!?」
ギロリと都司子ちゃんをにらむと、低い声で怒鳴る。
「正直に言いなさい!!」
「あ!?ち、ちが・・・・ご、ごか・・・!!」
「何が違うんだ!?誤解なんだ!?話は聞かせてもらってたが、本当にそう言うことをしたのか!?」
「だっ、だって・・・」
「全部話せ!わかっててダマしてたのか!?どうなんだっ!?」
「ごっ・・・ごめんなざぃい!!ダマしましたっ・・・・!!」
普段は温厚な渡瀬さんの一喝もあって、ようやく自分が悪いと認めた都司子ちゃん。
「いいんですよ。」
そんな少女を目を細めながら見るチョコちゃん。
「僕は、君に期待はしていません。ただ、ムカつく奴らに都合よく利用されるのがイヤなのです。」
「うっ、う・・・り、利用って・・・?」
「首をくくって逃げようとしたみたいですが、逆に不利になりますよ?」
視線を都司子ちゃんから、天井の垂れ下がっているロープへとうつしながらしゃべるチョコちゃん。


