彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)







「・・・・大声で怒鳴ると、音痴がバレるわよ?」

〈はっ!俺とエロイことしてた頃のオメーには負けぜ~瑠華ちゃん!?〉

「黒歴史を引っ張り出さないで。警察に言うから覚悟しなさい。」

〈なになに!?この会話の録音でも持ってくかぁー!?ただの男女がする一般的な痴話(ちわ)げんかだろう~?〉





その言い方だと、録音の危険も考えてしゃべってたってことね・・・。





(確かに、今までの話の内容だと、警察がすぐに動いてくれるだけの言葉の効力がないわ。)





てかこいつ、そんなに頭よかったかしら?誰かの入れ知恵?





〈金に不自由はさせないぜ~好きなもんなんでも買ってやるし、どこにでも連れてってやる!プリンセス顔負けの生活させてやるぜ~!?〉

「黙れよ。」

〈いいぜ。それで瑠華が俺のところにくるならいい。今夜10時までに俺の部屋に来い!場所は都司子から聞け!〉





その言葉で、あたしにしがみついてる少女を見る。





「うっうっ!いや~うう・・・いやぁ~言えないぃ~!」



(・・・これじゃあ、聞き出せないわね。)



「聞かないし、会いになんか行かない。二度とからんでくるな。」

〈なんだよぉ~せっかく、お前のために女と手を切ったのによぉ~なぁ、小村ちゃん?〉

バシッ!

〈ぎゃっ!?〉

「!?」





スマホ越しで、鈍い音と少女の短い悲鳴が聞こえた。





〈都司子ちゃんは協力してくれないから、小村ちゃん達も泣いてるよなぁ~?〉

バシ!バシ!バキッ!

〈やめ!ひっ!?ひっ、ひぃいい!!〉

「ちょっと!?なにしてるの!?」

〈あ~ん?瑠華としゃべってるだけだぜ~?〉

〈吉田テメー!!偉人の言う通りに、鳴海瑠華連れて来いよ!〉

〈吉田の役立たず!あたしらがしかられるんだぞ!?〉

〈クソ鳴海瑠華!偉人さんのところ来いよ!〉

〈都司子~一人だけ助かるなんてさせねぇ!!〉

〈聞いてるか都司子コラ!?連れてこないと、殺すからな!?〉

〈痛い!痛い!連れて来ても一発殴るぅ!〉

〈殴るな!殴られたいか!?〉

ゴス!

〈ぎゃんっ!?〉





耳に届く、知らない少女たちの悲鳴。