「・・・・大声で怒鳴ると、音痴がバレるわよ?」
〈はっ!俺とエロイことしてた頃のオメーには負けぜ~瑠華ちゃん!?〉
「黒歴史を引っ張り出さないで。警察に言うから覚悟しなさい。」
〈なになに!?この会話の録音でも持ってくかぁー!?ただの男女がする一般的な痴話(ちわ)げんかだろう~?〉
その言い方だと、録音の危険も考えてしゃべってたってことね・・・。
(確かに、今までの話の内容だと、警察がすぐに動いてくれるだけの言葉の効力がないわ。)
てかこいつ、そんなに頭よかったかしら?誰かの入れ知恵?
〈金に不自由はさせないぜ~好きなもんなんでも買ってやるし、どこにでも連れてってやる!プリンセス顔負けの生活させてやるぜ~!?〉
「黙れよ。」
〈いいぜ。それで瑠華が俺のところにくるならいい。今夜10時までに俺の部屋に来い!場所は都司子から聞け!〉
その言葉で、あたしにしがみついてる少女を見る。
「うっうっ!いや~うう・・・いやぁ~言えないぃ~!」
(・・・これじゃあ、聞き出せないわね。)
「聞かないし、会いになんか行かない。二度とからんでくるな。」
〈なんだよぉ~せっかく、お前のために女と手を切ったのによぉ~なぁ、小村ちゃん?〉
バシッ!
〈ぎゃっ!?〉
「!?」
スマホ越しで、鈍い音と少女の短い悲鳴が聞こえた。
〈都司子ちゃんは協力してくれないから、小村ちゃん達も泣いてるよなぁ~?〉
バシ!バシ!バキッ!
〈やめ!ひっ!?ひっ、ひぃいい!!〉
「ちょっと!?なにしてるの!?」
〈あ~ん?瑠華としゃべってるだけだぜ~?〉
〈吉田テメー!!偉人の言う通りに、鳴海瑠華連れて来いよ!〉
〈吉田の役立たず!あたしらがしかられるんだぞ!?〉
〈クソ鳴海瑠華!偉人さんのところ来いよ!〉
〈都司子~一人だけ助かるなんてさせねぇ!!〉
〈聞いてるか都司子コラ!?連れてこないと、殺すからな!?〉
〈痛い!痛い!連れて来ても一発殴るぅ!〉
〈殴るな!殴られたいか!?〉
ゴス!
〈ぎゃんっ!?〉
耳に届く、知らない少女たちの悲鳴。


