彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「彼氏だなんて、なに言ってるの?違うわよ!凛道蓮はあたしの彼氏じゃないわ!知り合いなだけよ?知り合いなだけ!」

「か・・・彼氏じゃないの!?」

「あたりまえでしょう?あたしが、凛道蓮と恋人なんて、笑っちゃうわ~!あたしが暴走族を嫌いなのは知ってるでしょう?あんな―――――――・・・!」





族の頭をしてる子なんて・・・・



―瑠華さん―



「悪い子・・・・」



(・・・・良い子だった。)



礼儀正しくて、素直で、他人を思いやれて・・・一途な良い子だった。

あたしを助けてくれた。

それなのにあたしは・・・彼を拒絶してしまった。

昔の男と似た名前の暴走族をまとめていた。





(それが気持ち悪くて・・・!)





反射的に拒否していた。

族だって聞かなかったのは、うかつだったと思う。

だけど、真田凛かと確認した時、正直に言ってくれなかった。





(凛道蓮と訂正してくれなかった。)





本名を名乗らないってことは、それだけ後ろめたい悪いことがあるって意味じゃない?

そう思ったら、ムカついた。

腹は立つし、頭にもきて―――――――――信用なんてできない。

USBを渡したのだって、これ以上、面倒に巻き込まれないためよ。

変装して調べてたのだって、あたしに火の粉がとびかからないかが気になっただけ。

凛道蓮からすれば、あたしは十分役に立ったはずだから、もうかまってこないはず・・・。

そうよ・・・偶然かかわっただけ度で、これ以上の進展なんかない。

あの子は良い子だけど暴走族をしてる子よ。

けっきょく、あたしの嫌いなカテゴリーにいるのに変わりない。

助けなんて甘い考えしてるから、恋人なんて誤解が起きてるのよ。





(冗談じゃないわ・・・冗談じゃ・・・・・・!!)





自分の中の弱さを吹っ切る意味も込めて、不安そうにあたしを見る相手に伝えた。