彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「やめなさい!!」

「あ・・・!?」



抱きしめて、素早くロープを首から外す。

身じろぎされたが、抵抗はされなかった。



(ということは、死ぬのを迷ってた!)



それなら、説得すれば助かる。





「やめなさい!どうしてそうなったの!?」





テーブルから引きずり降ろしながら聞けば、唇を震わせながら園子は叫んだ。





「お金・・・返せない・・・」

「お金?」

「お金!お――――お金お金お金!瑠華姉、どうしよう!?借金返せてないよ!」

「借金!?まさかあなた――――――まだネットゲームを続けてたの!?」

「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」

「馬鹿!」





あたし達、ネットゲームで育った世代は、課金ゲームになれてるせいか、リアルで借金することに危機感を持たない。

この子も―――――都司子ちゃんも、ネットゲーム依存症のある子。

ネットゲームで借金を作ってしまったと相談され、親御さんに報告しなさいと伝えていたのだが―――――――





「親御さんに、ネットでの借金のこと、まだ言ってないのね?」

「もう言えない!言えないよぉ~!」



(『もう言えない』って・・・?)



「どういうこと?まさか、また借りたの?」

「違うよ!借金なくなったのに、増やされたんだよ~!」

「借金がなくなった?どうやって返したの?」





未成年が1人で返せる金額じゃなかったはず。





「あなたまさか・・・体を売ったりしてないわよね?」

「私は体を売ってない!」

「『私は』ですって?」

「あ!?」





しまったという顔をする相手に、嫌な予感をがした。

その予感を確かめるため、あたしは口を開いた。