「やめなさい!!」
「あ・・・!?」
抱きしめて、素早くロープを首から外す。
身じろぎされたが、抵抗はされなかった。
(ということは、死ぬのを迷ってた!)
それなら、説得すれば助かる。
「やめなさい!どうしてそうなったの!?」
テーブルから引きずり降ろしながら聞けば、唇を震わせながら園子は叫んだ。
「お金・・・返せない・・・」
「お金?」
「お金!お――――お金お金お金!瑠華姉、どうしよう!?借金返せてないよ!」
「借金!?まさかあなた――――――まだネットゲームを続けてたの!?」
「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」
「馬鹿!」
あたし達、ネットゲームで育った世代は、課金ゲームになれてるせいか、リアルで借金することに危機感を持たない。
この子も―――――都司子ちゃんも、ネットゲーム依存症のある子。
ネットゲームで借金を作ってしまったと相談され、親御さんに報告しなさいと伝えていたのだが―――――――
「親御さんに、ネットでの借金のこと、まだ言ってないのね?」
「もう言えない!言えないよぉ~!」
(『もう言えない』って・・・?)
「どういうこと?まさか、また借りたの?」
「違うよ!借金なくなったのに、増やされたんだよ~!」
「借金がなくなった?どうやって返したの?」
未成年が1人で返せる金額じゃなかったはず。
「あなたまさか・・・体を売ったりしてないわよね?」
「私は体を売ってない!」
「『私は』ですって?」
「あ!?」
しまったという顔をする相手に、嫌な予感をがした。
その予感を確かめるため、あたしは口を開いた。


