彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





2人ならんで夜道を歩く。



「本当にいいんですか?玄関まで、送りますよ?」

「ここまででいいわ。目と鼻の先だから平気よ?」



マンションの前まで瑠華さんを送り届ける。




「ありがとう。じゃあね。」

「瑠華さん!」




私に背を向けかけた彼女の手を握ると、精一杯の気持ちで伝えた。





「『GREAT STAGE』から、永山から何か言われれば、僕に言ってください!片づけますから!」

「え?」

「あなたはこれ以上、かかわってはいけません!今夜あなたが僕に話したことも、絶対に誰にも言いません!死ぬまで、墓場まで持って行きます!約束しますから・・・!」

「・・・ありがとう・・・でも―――――――」





私を見て、一呼吸おいてから瑠華さんは言う。





「あたしは、永山偉人達に関わる気はないわ。」

「あなたからはなくても、奴らからかかわってくる可能性があります。身の危険を感じたら、すぐに僕に知らせて下さい!いいですね!?」

「・・・大丈夫よ。心配しなくても、かかわってないわよ。お店だって休んでるから。」

「かかわってるでしょう?お店を休んで、ポ人テールのカツラをつけて、GREATSTAGEの店にいたじゃないですか?」

「あら・・・告げ口しちゃったのね、あの子達?」

「1人だけです。」

「1人だけ、特別扱いの子がいるの?」

「危険だとわかっているのに、なにをしに行ったのですか?」

「スカウトって知ってる?」

「は?」

「昔はね~歌舞伎町の路上とかで、キャバクラとかで働く女の子をスカウトする人達がいたの。」

「そうなんですか?」

「そうよ。法律ができて、禁止になったけど。『GREAT STAGE』は、その仕組みを使ってるの。客のふりをさせた仲間にスカウト係をさせててね~そのうちの1人の通話とLINEのアドレスを頂いたわけ。」

「・・・神城さん達のためですか?」

「自分の身を守るためよ。もう二度と、ボロ雑巾みたいにされないために・・・。」





私の問いかけに真顔で答えた後で、キレイな笑顔を見せながら言った。