彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「家出少女の性被害を防ぎたくて、あたしみたいな子を一人でも減らしたくて、NPOでボランティアに参加してた。偉人が暴走族から半グレに落ちた奴だったから・・・暴走族が・・・似たような半グレや愚連隊、チーマーを、ヤンキーを憎んでいた。チョコちゃんが凛道蓮だと知った時、騙されたと勝手に思って拒絶してしまった。最低だわ、あたし・・・!」

「違います、瑠華さん!僕と比べたら断然、瑠華さんは真人間ですよ!」

「本当にごめんなさい・・・!」

「謝らないで下さい!」

「ごめんね・・・・怒ってるよね・・・?」

「怒ってません!最初から、怒ってないですよ!?」

「どうして怒らないの?」

「だって瑠華さん、無意味に人を傷つける人じゃないですよ!だから、何か事情があるのだと思ったんです!」

「出会ったばかりなのに、断言していいの?そこまであたしのことを、知り合ったばかりの人間を信用するのは危険よ?」

「それでもかまいません!少なくとも僕は―――――――――瑠華さんが悪い人だとは思えません!現に、感情がコントロールできないだけの事情があったじゃないですか!?話してくれたじゃないですか!?これで解決ですよ!」

「なんて・・・ばかなの・・・・!」

「バカですよ!僕は自分が賢いなんて思ってません!バカだけどバカなりに、自分出来ることをしてるだけです!間違えれば学習して気を付けます!それだけです・・・!」

「そうね・・・学習は大事よね・・・・」

「はい!」

「本当にあなたは、お人よし過ぎるわ・・・」

「いえ、けっこうちゃっかりしてます!」

「ぷっ!ちゃっかりって・・・!」

「そういうことですので、瑠華さん!ガールズバーでの件は、終わりにしましょう。僕は気にしてないから、瑠華さんも気にしないで下さい。いいですね?」

「あなたにはかなわないわ・・・・」





そうつぶやくと、瑠華さんはスンと鼻をすする。






「・・・・・・・ありがとう・・・・・・・!」







泣きそうな声で言うと、私の肩に額を押し付ける瑠華さん。

なんて言葉をかけていいかわからなくて。

自分にできることを考えた時―――――――





「ふふふ・・・チョコちゃんに、子ども扱いされちゃってるわね・・・」

「違います!は、励ましです!」






瑠華さんの頭をなでていた。

瑠華さんの髪はフワフワで、良い香りがした。

瑞希お兄ちゃんとは違った優しい香りだった。