「けっきょく偉人の奴は・・・あたしがレイプされてる画像を、レイプされてないような画像に加工して、警察に匿名で送りつけてた。そこで警察でどんな話し合いがあったかは知らないけど、結果的にあたしは補導された。軽い補導で済んだのは、お姉が用意してくれた弁護士さんのおかげ。親にはその時見捨てられた。龍志とも終わった。」
「別れてくれって言われたんですか?」
「・・・・・・・・もうあたし達は、俺達は終りねって話はしたかな。龍志には、あたしよりも亜都子ちゃんの方がお似合いだったから・・・恋人関係になっててよかったと思ってる。」
「え!?あの2人が付き合ってるのを知ってたんですか!?」
「埼玉から離れた後に、風のうわさで聞いたわ。てか、亜都子ちゃんのお兄さん達がわざわざ知らせてくれたからね。」
「なっ!?嫌がらせされたんですか!?」
「くぎを刺されたのよ。『龍志は亜都子が慰めてカップルになった。裏切者は二度と帰ってくるな!』って・・・。」
「なっ!!?」
「『わかった』って返して、即・スマホを買い替えたわ。」
「あの野郎ぉ!!?事情も知らないで!なんてひどいことをいいやがるんだ!!」
「いいの!!知られないようにしたから当然よ!」
「ひどいよ・・・」
思わず声に出た言葉に、年上の女性はあざ笑う。
「人生、そういうもんよ。まさか・・・偉人がこっちに流れてくるとは思わなかった。龍志も、まだ違法カジノの件を追いかけてたのね・・・」
「あんまりですよ!これじゃあ、瑠華さんがあんまりですよ!?」
「・・・ごめんなさいね、チョコちゃん。」
「え?」
「あなたのこと・・・何も悪くなかったのに、ぶってしまって。」
「え!?いいですよ!あれって、埼玉時代の永山のチーム名に、龍星軍の名前が似ていて、怒りを思い出してやっちゃった感じでしょう!?」
「!?・・・そこまで、察しちゃってるのか・・・」
「はい、察してます!」
「ごめんなさい・・・」
私に頭を下げてあげると、瑠華さんは言った。


