「何で言わないんですかっ!?あなたを恩人と知らず、それどころか、あなたが愛した男性の後ガマについてるんですよ!?彼女の座についてるのですよ!?不公平じゃないですか!?」
「男のあんたに何がわかるの!!?」
叫び声に合わせて、にらまれる。
「あたしが龍志と出会ったのは、あたしがヤリマンだって思ってる男達に無理やりレイプされそうになった時だった!無理やり服を脱がされて、たくさんの手が体に絡みついて、襲い掛かってくるのがどんなに怖いことか、あなたにわかるの!?」
「それは・・・!」
「レイプされかけた経験があったから、あの時の恐怖を思い出したから、傷つけたくなかった・・・!!」
「でも・・・それだとあなたは・・・!?」
「あたしはまだ、男を知ってた!何も知らない無垢な体を犯されるよりマシよ!」
「それは違う!!」
自分を大事にしない発言をする瑠華さんを、私は反射的に否定した。
「経験があるとかないとか関係ありません!暴力は暴力です!同じように傷つくんですよ!?」
「もう終わったことよ!」
吐き捨てるように瑠華さんは言う。
「終わったことを、今さら言わないで!」
「ですが!」
「失敗があったとすれば、タダでヤリ逃げされたことぐらいよ!違法カジノの証拠・・・ニセデータじゃない方を、手に入ることもできたのにできなかった・・・!」
「瑠華さん・・・」
「龍志にはバレたくなかったけど・・・偉人の仲間が龍志に連絡した。助けに来てくれた龍志達が見たのは、レイプされてるあたしの画像が流れる部屋に、使用済み状態だって、わかる状態で転がされてるあたしの馬鹿な姿よ!」
「馬鹿なんかじゃない!!」
笑いながらしゃべる相手の言葉を否定した。
「馬鹿じゃない!」
「え!?ちょっと・・・」
「瑠華さんは馬鹿なんかじゃない!!」
「瑠華さんは悪くないんだから、そんなこと言わないでっ!!!」
「・・・・・・・なんで、チョコちゃんが泣くのよ?」
そう言われて、自分が泣いてるのだと気づく。


