彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「瑠華さんは、亜都子ちゃんを助けたのですね?」

「・・・偉人の居場所を突き止めたところを見つかって、押さえつけられて、薬を飲まされて意識を失ってたわ。」

「亜都子ちゃんのお兄さん、シスコンなのに、妹の恩人の瑠華さんに対して、風当たりきついですよ。」

「言ったでしょ?あたしが助けたことは知らないの。」

「何故言わないのですか!?」

「・・・。」





そこで言葉を止める瑠華さん。





(止めると言うより、声が出ない・・・?)





嫌な想像が頭に浮かぶ。





(もしかして・・・?いや、もしも、そうならば―――――――――!?)







「・・・亜都子ちゃんに手出しをさせない条件で、あなたがケダモノ共に身をささげたのですか・・・!?」

「そんなご立派なもんじゃないわ・・・!」

「でも、『否定はしない』のですね?」

「・・・。」







無表情でした唇をかむ美女。






「・・・龍志がほしがっている違法カジノの犯罪の証拠を渡す、亜都子ちゃんも無傷で返す、埼玉からも出ていくから、その代わりに・・・・『エッチなことして龍勢偉鎧(りゅうせいがい)の男達を楽しませろ』って条件だった。」

「亜都子ちゃんと2人で、逃げれなかったんですか?」

「無理だった!あの子は薬で眠らされてて――――――あたし一人で逃げるなんて・・・できなかった・・・!!」

「でもそれは、龍志さんを裏切るこ――――!」

「そうよ!裏切り行為だった!だけど・・・それしか方法がなかった!!」

「瑠華さん・・・」

「あたしが応じないなら、意識のない亜都子ちゃんごと、あたし達を犯すと言われた!あの子の兄はヤンキーだけど、亜都子ちゃんはパンピーよ!?レイプなんて・・・!」

「・・・じゃあ、あなたが龍志さん達に発見されたタイミングで、亜都子ちゃんが無傷で返ってきたのは、偶然ではないんですね・・・?」

「・・・・・・そうよ・・・・・!」






そこで声が震え始める。






「・・・・亜都子ちゃんは・・・そのことを知ってるんですか・・・?」

「知らないままでいいのよ・・・・!」






泣くのを、たえるような声。

だから余計に、腹がってしまった。