彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





(デジタルタトゥー・・・・・下手をすれば、リベンジポルノ同様にタチが悪い。)



情報社会の闇を問題視する私に、悲しげな表情で瑠華さんはつぶやく。





「永山偉人のせいで、公衆便所と呼ばれて、男からのスケベな誘いが増えた。あの時、龍志と初めて会った時、あたしレイプされかけた。それを龍志が助けてくれて、泣き止むまで側にいてくれた。」

「良い人ですね!?」

「だから惚れたの。」




そう言った顔は、すごく初々しかった。

大人の女性という印象だったけど、この瞬間だけ、少女のように見えた。





「あやめお姉から、あたしの埼玉時代のこと聞いたんじゃないの?」

「あやめ?」

「ツバキさんの本名よ。聞いてるでしょう?」

「え?なにをですか?」」

「じゃあ、神代龍志があたしの彼氏だったこと、あやめお姉から聞いて知ってるのね?」

「・・・すみません。」

「謝らないで。」





ふっと笑うと、どこかあきらめたような顔で彼女は語る。





「龍志の周りの仲間は、あたしとの交際反対してたけど、段々うやむやになってきて、同性の後輩にもなつかれた。龍志のおかげで幸せだった。幸せな1年未満だった・・・」



寂しそうに瑠華さんが笑う。





「あいつ、見た目も性格もいいから・・・・・なんであたしなんかに好きって言うのかわからなくてね~龍志は『一目ぼれ』だったって・・・かわいいこと言ってくれたわ。」

「瑠華さんも、ひとめぼれですか?」

「うん!噂には聞いてたけど、本当に素敵な人だったから。だから偉人なんかに復縁迫られても、やり直す気なんてなかった。関わりたくもなかった。」

「なぜ、かかわりを持ってしまったのですか?」

「龍志との付き合ってから1年目になる直前に、永山から連絡が来たの。」

「え?」

「偉人は『自分は主犯格じゃない。黒幕は別にいるから何とかしてくれ!』って言ってきたのよ。当然、無視するつもりだったけど・・・」

「無視しなかったのですね?」

「自分で決めて動いたことだから、後悔はないわ。後悔はしてない。」

「・・・なにを、決めて動いたのですか?」

「・・・。」





黙り込む瑠華さん。






「あ、すみません。話さなくていいですよ。」

「話すわ。」

「え?」

「凛道蓮になら――――――――――『真実』を話しておきたい。」






意を決したように、瑠華さんは口を開いた。