彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





瑠華さんが泣き止んでからお店を出た。



「送り届けましょうか?」

「1人で帰れるわ。」



お店を出てからのそっけない態度。

仕方ないと思いながら、サヨナラしようとした時だった。





「永山偉人はあたしの元カレなの」

「えっ!?」

「初カレで、埼玉じゃ大きいチームのリーダーだったから、あたしは浮かれたわ。でも実際は、グレイトなやつとは真逆だった。」





自分の昔話を、私に語り始めた。





「永山偉人とは1年付き合った。最初は楽しかったけど、偉人はあたしよりも自分が大好きで、卑怯で、その場限りのウソばっかりついて、男尊女卑の塊のところがイヤになった。どうせしたことで、生理的に合わないと思うようになって別れたの。高1の春だったわ。」

「え!?高校生で、同棲してたのですか!?」

「そうなの!両親とは、考え方が合わなくてね。あたしが男の家に転がり込んで・・・。チョコちゃんも、結婚したくなったら、必ず同棲してからにしなさいよ?」

「つまり・・・同棲した結果、ハズレだと判明したんですね?」

「アハハハ!ホント、それ!別れる原因も偉人にあった。偉人はカジノで稼いでいたんだけど、それで地元のやくざを怒らせて、ワビとして、毎月の上納金と鳴海瑠華って若い女を差し出そうとしたの。」

「な!?・・・・それって!?」





ツバキさんが言ってたことを思い出す。





「あたしは嫌だって言ったけど、暴力と暴言で押さえつけられ、勝手決められてしまった・・・売られる寸前だったのを、お姉に・・・あやめお姉に助けてもらった。」

「人身売買じゃないですか!?」

「うん、危なかった。あいつ別れる時に、あたしの裸を隠し撮りとか撮影しててさ~リベンジポルノよりも最悪な、『デジタルタトゥー』もされたわ。」

「『デジタルタトゥー』をですか・・・」





〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
デジタルタトゥー:タトゥーを完全に消すことはできないように、インターネット上で公開された文章・画像・個人情報は、オリジナルの原文を消しても、1度コピーが拡散してしまえば消すことができないってことだよーん☆彡