(この反応は、やっぱり・・・)
「瑠華さん・・・」
「あんたに関係ないでしょう!?」
私が何か言う前に、瑠華さんがそれを拒絶する。
「もう終わったことなの!昔のことなのよ!今更――――――――」
どうしよう・・・
こんな時、なんと声をかけていいかわからない。声をかけたとしても、言い方1つで傷つける可能性がある。
だから――――――――
「僕、片想いなんです。」
「え?」
瑠華さんの話をするのをやめた。
「僕は好きな人がいるのですが、片思いなんです。」
自分の話をしてみた。
「ずっとずっと、大好きなんです。でも・・・僕の好きな人は、僕を恋愛対象としてみている可能性は0です。他に誰か好きな人がいるかもわかりません。確かめるチャンス・・・というか・・・聞く勇気がないです。」
「・・・・それとあたしのことと、どう関係あるの?」
「あなたは僕より希望があります。」
「な!?」
「やり直せます。」
「馬鹿言わないで!龍志には、もう彼女がー」
「いるのは知ってます!だけど、僕は瑠華さんが好きだから!」
「は!?」
「瑠華さんが好きだから、瑠華さんに幸せになってほしいんです!!」
「な・・・・に、言って・・・・まさか、好きな人って―――――――・・・!?」
「元々、嫌になって別れたわけじゃないじゃないですか?だったら、周りがなんて言おうと、向き合って下さい!そうじゃなきゃ、僕は・・・・!」
「坊や・・・・」
「瑠華さんの嫌いなヤンキーが言っても、説得力がないと思いますが、あなたには幸せな恋をしてほしいんです・・・・!」
余計なおせっかいだとわかっていたけど言った。
傷つける可能性が高いのに言ってしまった。
私が口を出していいことじゃないけど、言わずにはいられなかった。
聞いてしまった。
「神代龍志を・・・愛してるんですよね?」
「・・・!!」
私の問いかけに、彼女は首を縦に振る。
「・・・・・・別れたくなかった・・・・・・」
絞り出すように告げる。
「何度も何度も思い出して、後悔して、胸が痛いばっかりだった・・・!」
そう言って泣く相手に、持っていたハンカチを差し出す。
瑠華さんはゆっくりした動作で受け取ると、しばらく声を押し殺しながら泣いた。


