彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





(この反応は、やっぱり・・・)



「瑠華さん・・・」

「あんたに関係ないでしょう!?」





私が何か言う前に、瑠華さんがそれを拒絶する。





「もう終わったことなの!昔のことなのよ!今更――――――――」



どうしよう・・・

こんな時、なんと声をかけていいかわからない。声をかけたとしても、言い方1つで傷つける可能性がある。

だから――――――――





「僕、片想いなんです。」

「え?」





瑠華さんの話をするのをやめた。





「僕は好きな人がいるのですが、片思いなんです。」





自分の話をしてみた。





「ずっとずっと、大好きなんです。でも・・・僕の好きな人は、僕を恋愛対象としてみている可能性は0です。他に誰か好きな人がいるかもわかりません。確かめるチャンス・・・というか・・・聞く勇気がないです。」

「・・・・それとあたしのことと、どう関係あるの?」

「あなたは僕より希望があります。」

「な!?」

「やり直せます。」

「馬鹿言わないで!龍志には、もう彼女がー」

「いるのは知ってます!だけど、僕は瑠華さんが好きだから!」

「は!?」

「瑠華さんが好きだから、瑠華さんに幸せになってほしいんです!!」

「な・・・・に、言って・・・・まさか、好きな人って―――――――・・・!?」

「元々、嫌になって別れたわけじゃないじゃないですか?だったら、周りがなんて言おうと、向き合って下さい!そうじゃなきゃ、僕は・・・・!」

「坊や・・・・」

「瑠華さんの嫌いなヤンキーが言っても、説得力がないと思いますが、あなたには幸せな恋をしてほしいんです・・・・!」





余計なおせっかいだとわかっていたけど言った。

傷つける可能性が高いのに言ってしまった。

私が口を出していいことじゃないけど、言わずにはいられなかった。

聞いてしまった。





「神代龍志を・・・愛してるんですよね?」

「・・・!!」





私の問いかけに、彼女は首を縦に振る。






「・・・・・・別れたくなかった・・・・・・」






絞り出すように告げる。






「何度も何度も思い出して、後悔して、胸が痛いばっかりだった・・・!」






そう言って泣く相手に、持っていたハンカチを差し出す。

瑠華さんはゆっくりした動作で受け取ると、しばらく声を押し殺しながら泣いた。