彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「現れるタイミング、良過ぎるもの・・・。どこからいたのか知らないけど・・・一緒にいたのは見てたんでしょう?」



これはごまかしはきかないな・・・



(正直に謝ろう・・・)

「・・・すみません・・・。」

「もう、なにが瑠華さんはタバコを吸っちゃダメ、よ?吸ってないってわかってたくせに・・・悪い子ねー?」

「ご、ごめんなさい!」

「いいわ。坊やのおかげで、面白いもの見れたし・・・。」

「面白いもの、ですか??」

「凛道蓮が座敷わらしみたいだって、噂の検証よ。」

「毎回思うのですが、誰がそんないい加減な噂流してるんですか!?」

「あははは!ウソとは言い切れないんじゃないの~?龍志も坊やと似たようなもんだったから。」

「え?神城さん、埼玉の座敷わらしなんですか??」

「違うわよ!ありがたがられて・・・好かれる存在ってこと。」

「え?僕、嫌われてますよ?今までのケンカともめごとは、そういう関係で発生してますから。」

「あなた・・・真顔でそう言うこと言わないで頂戴よ・・・」



事実を述べれば、なぜか残念そうな顔で否定してくる瑠華さん。

優しいなぁ~





「嫌われてるってのは、あたしみたいな女のことよ。お姉からきいてるでしょう?」

「いい子だって、聞いてます。」

「それは身内びいきなだけ!甘く見てるだけよ!」

「じゃあ、神城さんもツバキさんと同じということですか?」

「っ!?」





その問いかけで、瑠華さんが固まる。

というか、体がこわばったように見えた。




(あ・・・地雷だったかな?)




聞いちゃいけないことだったかもしれない。

自分の発言に後悔しつつ、瑠華さんを見ると――――――――




「・・・!!」

「・・・?」

(あれ?)




なぜか、赤い顔になっていた。

うつむいているからよく見えないけど、その表情はまるで―――――――




「あの・・・瑠華さん。」




もしかして・・・と、思うところがあったので、思い切って聞いてみた。





「瑠華さんは、神代龍志のこと、まだ好きなんですか・・・?」

「なっ!?」





その問いで、彼女は顔をあげる。

そこには、耳まで赤くなっている恋する乙女がいた。



〔★ウソを見抜く女は、ウソをつくのも下手だった★〕