彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「それで話って何?あたしと一緒にいるところを速水亜都司に見られたら、親友としての信用問題にかかわるでしょう?」

「マジで永山グレイトに、龍星軍の凛道蓮を自由に使っていいって言ったんか?」

「はあ!?」

(はあ!?)



その一言で、瑠華さんから微笑が消える。





(なに言ってんの!?)

「なに言ってんの・・・!?」





私のツッコミ・・・・じゃなくて、私の気持ちを瑠華さんが口にする。



「龍志あんた、あたしがあの外道とまだつながってると思ってんの・・・!!?」



メンチを切り、低い声でうなるように言う瑠華さんは怖い。

てか、怒って当然だと思いながら神城さんを見る。



「悪かった。」



すんなり謝ると、たばこを取り出す。



「吸っていいか?」

「勝手にすれば?」

「すまねぇ・・・」



煙草の箱をポンと叩くと、1本出てくる。

それを口に加え、ライターで火をつける神城さん。

その動きをジッとにらみ・・・見つめている瑠華さん。

一呼吸吸うと、神城さんは言った。



「・・・昔は、たばこ口にくわえたところで、オメーが火を出してくれたのにな。」

「昔はね。」

「・・・女より、男の方が未練たらしいってのは、マジかもな。」

「便利なことは覚えてるってだけでしょう?今カノにしてもらえばいいじゃない?」

「亜都子はそういうキャラじゃねぇし、ガラじゃねぇわ・・・。」

「・・・・・あたしがあの外道とは無関係だって確かめるために、話をふってきたわけ?」

「悪く思わねぇでくれ。不快にさせたことは謝る。」

「そうだって言いなさいよ。」

「そうだよ。」

「素直な男ね。」



頬杖つくと、窓の外へと視線をうつす瑠華さん。



「・・・なに頼む?」

「コーヒーフロート。」

「チーズケーキじゃねぇのか?」

「こんな時間に食べたら太るでしょう?」

「気にせず頼んでただろう?」

「昔の話でしょ?」

「・・・それもそうか。」



瑠華さんの返事にうなずくと、呼び鈴を押す神城さん。



「おうかがいします。」

「コーヒーフロート2つ。」

「かしこまりました。コーヒーフロートで承りました。失礼します。」



店員が注文を確認してから去っていくと、瑠華さんの視線が神城さんに戻った。