「それで話って何?あたしと一緒にいるところを速水亜都司に見られたら、親友としての信用問題にかかわるでしょう?」
「マジで永山グレイトに、龍星軍の凛道蓮を自由に使っていいって言ったんか?」
「はあ!?」
(はあ!?)
その一言で、瑠華さんから微笑が消える。
(なに言ってんの!?)
「なに言ってんの・・・!?」
私のツッコミ・・・・じゃなくて、私の気持ちを瑠華さんが口にする。
「龍志あんた、あたしがあの外道とまだつながってると思ってんの・・・!!?」
メンチを切り、低い声でうなるように言う瑠華さんは怖い。
てか、怒って当然だと思いながら神城さんを見る。
「悪かった。」
すんなり謝ると、たばこを取り出す。
「吸っていいか?」
「勝手にすれば?」
「すまねぇ・・・」
煙草の箱をポンと叩くと、1本出てくる。
それを口に加え、ライターで火をつける神城さん。
その動きをジッとにらみ・・・見つめている瑠華さん。
一呼吸吸うと、神城さんは言った。
「・・・昔は、たばこ口にくわえたところで、オメーが火を出してくれたのにな。」
「昔はね。」
「・・・女より、男の方が未練たらしいってのは、マジかもな。」
「便利なことは覚えてるってだけでしょう?今カノにしてもらえばいいじゃない?」
「亜都子はそういうキャラじゃねぇし、ガラじゃねぇわ・・・。」
「・・・・・あたしがあの外道とは無関係だって確かめるために、話をふってきたわけ?」
「悪く思わねぇでくれ。不快にさせたことは謝る。」
「そうだって言いなさいよ。」
「そうだよ。」
「素直な男ね。」
頬杖つくと、窓の外へと視線をうつす瑠華さん。
「・・・なに頼む?」
「コーヒーフロート。」
「チーズケーキじゃねぇのか?」
「こんな時間に食べたら太るでしょう?」
「気にせず頼んでただろう?」
「昔の話でしょ?」
「・・・それもそうか。」
瑠華さんの返事にうなずくと、呼び鈴を押す神城さん。
「おうかがいします。」
「コーヒーフロート2つ。」
「かしこまりました。コーヒーフロートで承りました。失礼します。」
店員が注文を確認してから去っていくと、瑠華さんの視線が神城さんに戻った。


