彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






瑠華さんと神城さんの後を追いながら思う。



(・・・どこに行くのかな・・・?)



バイクで移動されたら困るな・・・

そう心配していたけど、幸い、2人の行動範囲は近かった。



「あそこに入ろうぜ。」

「・・・わかったわ。」



神城さんが提案したのは、数メートル先にあるファミリーレストラン。



(近くて良かった!)



ファミレスに入った2人を追って、私も中に入る。

バレないように、近くの席へと・・・・死角へと座る。



(どうしよう・・・これじゃあ、完全にノゾキだけど~)



気になる。



(鳴海瑠華と神城龍志は元恋人同士・・・・・・)



恋人同士だった。



(それも、嫌いになって別れたわけじゃない・・・・)



つまり、復縁もありってことじゃない?



〔★凛は他人の恋愛も気になっていた★〕



「ご注文が決まりでしたら~お呼び下さい。」



お水を置いた店員が、瑠華さんと神城さんから離れていく。

2人ともお通夜の時みたいな無表情で、微動(びどう)だにしなかった。



(何を話すんだろう・・・?)



「ご注文がお決まりでしたら~」

「チョコレートパフェを1つ。以上で。」

「かしこまりました~チョコレートパフェで承りました~」



観察する私の前にも店員が来たが、小声で即・適当に注文してお見送りする。



(てか・・・あんなムードで、会話をスタートできるのかしら・・・・?)



私の心配をよそに、先に口を開いたのは神城さんだった。



「・・・瑠華。」

「・・・なに?」

「元気そうだな・・・」

「龍志こそ・・・チーム、前よりも大きくなったみたいんじゃない?」

「増やしてるつもりはないんだけどな。」

「いい加減、うぬぼれてもいいんじゃない?龍志を慕ってる人は多いって。」

「瑠華に言われると、そう思ってもいい気になるぜ。」

「ありがとう。」



そう言って話す2人は、少しだけ笑っているように見えた。





(・・・けっこう、良い雰囲気だなぁ~)





ドキドキしながら聞いていれば、瑠華さんが神城さんに話しかけた。