街灯が続く夜道を、走る瑠華さんを、同じように走って追いかける。
(あんな顔の瑠華さん、放っておけない!!)
これでも短距離走は得意な方。
追いつける!
そう思った時だった。
グワン、グワン!!
「瑠華!」
(え!?)
「あ・・・・!?」
その一言で、瑠華さんの足が止まる。
私の足も止まり、とっさに近くの看板に隠れる。
すると、困惑気味な瑠華さんの声が聞こえた。
「龍志・・・・!?」
(え!?龍志って!?)
思わず、顔だけのぞかせれば――――――――――
「久しぶりだな・・・。」
瑠華さんの前に、じゃくとうきの神城龍志がいた。
(な、なんで神城さんがここに!?瑠華さん、待ち合わせしてたの!?)
「・・・どうして・・・・!?」
「お前の姿が見えたから・・・」
(あ、違う!偶然、会ったっぽい!)
2人の会話でそう判断する。
「そ・・・そう・・・でも、見えたからって、声かけなくても・・・・あたしに関わると、チームの仲間に、示しがつかないでしょう・・・・?」
「・・・迷惑だったら、謝る。けど・・・・・オメーに声をかけたからって、仲間に文句言われる筋合いはねぇーよ。オメーのことで何か言われても、俺は嫌じゃねぇーんだ。」
「・・・・・バカね・・・・・・。」
「おう、変わってねぇだろう?」
「・・・・・・・・そうね・・・・・・・・・。」
(な、なにこれ・・・!?)
2人のやり取りに、なぜかドキドキする。
「瑠華・・・・・今、1人だろう?」
「決めつけないで。」
「俺相手にウソはやめてくれ。俺も1人なんだ。少し、話せねぇか?」
「あたしに関わらないで。」
「永山がうろついてる町で、オメー1人には出来ねぇ。」
「やめてよ・・・」
「一緒に話すのがイヤなら、家に送り届ける。」
「それもやめて!!」
「瑠華。」
「・・・・・・・・・・・・わかった。話すのは少しだけよ。」
「ありがとな。」
神城さんの主張を受け入れ、少し話すことで落ち着いたらしい2人。
そのまま瑠華さんは、神城さんに付き添われて歩き出す。
私はそんな2人をこっそり追跡する。


