彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




街灯が続く夜道を、走る瑠華さんを、同じように走って追いかける。



(あんな顔の瑠華さん、放っておけない!!)



これでも短距離走は得意な方。

追いつける!

そう思った時だった。





グワン、グワン!!

「瑠華!」

(え!?)

「あ・・・・!?」




その一言で、瑠華さんの足が止まる。

私の足も止まり、とっさに近くの看板に隠れる。

すると、困惑気味な瑠華さんの声が聞こえた。





「龍志・・・・!?」

(え!?龍志って!?)





思わず、顔だけのぞかせれば――――――――――






「久しぶりだな・・・。」






瑠華さんの前に、じゃくとうきの神城龍志がいた。
(な、なんで神城さんがここに!?瑠華さん、待ち合わせしてたの!?)





「・・・どうして・・・・!?」

「お前の姿が見えたから・・・」



(あ、違う!偶然、会ったっぽい!)






2人の会話でそう判断する。





「そ・・・そう・・・でも、見えたからって、声かけなくても・・・・あたしに関わると、チームの仲間に、示しがつかないでしょう・・・・?」

「・・・迷惑だったら、謝る。けど・・・・・オメーに声をかけたからって、仲間に文句言われる筋合いはねぇーよ。オメーのことで何か言われても、俺は嫌じゃねぇーんだ。」

「・・・・・バカね・・・・・・。」

「おう、変わってねぇだろう?」

「・・・・・・・・そうね・・・・・・・・・。」



(な、なにこれ・・・!?)






2人のやり取りに、なぜかドキドキする。





「瑠華・・・・・今、1人だろう?」

「決めつけないで。」

「俺相手にウソはやめてくれ。俺も1人なんだ。少し、話せねぇか?」

「あたしに関わらないで。」

「永山がうろついてる町で、オメー1人には出来ねぇ。」

「やめてよ・・・」

「一緒に話すのがイヤなら、家に送り届ける。」

「それもやめて!!」

「瑠華。」

「・・・・・・・・・・・・わかった。話すのは少しだけよ。」

「ありがとな。」





神城さんの主張を受け入れ、少し話すことで落ち着いたらしい2人。

そのまま瑠華さんは、神城さんに付き添われて歩き出す。

私はそんな2人をこっそり追跡する。