彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





(瑠華さん、大丈夫かな・・・)



高層マンションを見上げながら思う。

瑞希お兄ちゃんは、あれで良かったと言った。

会話ができただけ、顔を見ることができただけ、よかったと思えと言われた。

確かに、会わずに帰るよりも良かったとは思う。



(とはいえ・・・次会う時までに、瑠華さんの怒りが収まってるとは思えないのよね・・・)



やっぱり、長期戦を覚悟した方がいいかもしれない。





(GREATSTAGEをぶっ潰すよりも、時間はかかるだろうな・・・)

「・・・GREATSTAGE・・・ながやまぐれいと、か・・・。」





テレビ電話で見た時から、嫌いカテゴリーに振り分けていた。

瑠華さんにした悪事を聞いてからは、今は事故に見せかけて抹殺しても許される外道だと思っている。



(こういう感情を、正義中毒っていうのかもしれないけど・・・・・永山の存在をシカトできない。)



次の犠牲者が出る可能性があるとわかっていて、放置はできない。



(・・・男に襲われるというのがどういうことか・・・わかってるからこそ、許せない・・・!!!)





―あははは!初めて見たぁ~菅原の泣き顔!―

―いいじゃん、いいじゃん~初心さがイイねぇ~―

―お兄さん達と良いことしようよぉ~凛ちゃ~ん?―





考えないようにしていても、あの時のことが頭に浮かぶ。





(許せない・・・・・!)



レイプをする男も、それに協力する女も、許さない・・・・・!!



(許すもんですか・・・・・・!!)





瑠華さんと、どこまでわかり合えるかわからない。

瑞希お兄ちゃんとヤマトが私にしてくれたみたいに、なぐさめようなんて、うぬぼれた気持ちはない。

なぐさめようとして、傷つけてしまう可能性もある。

だから、ヤマトの真似は私にはできない。

瑞希お兄ちゃんの様に鋭くもない。

だけど、できることがあるなら力になりたい。

少なくとも、不愉快な存在である永山偉人達は消す。

手加減なしで、本気で叩く。





(みんなの・・・龍星軍全員の力を借りてでも・・・社会的に―――――――――!!)





「殺してやる・・・・・!!」





そうつぶやいて我に返る。