(瑠華さん、大丈夫かな・・・)
高層マンションを見上げながら思う。
瑞希お兄ちゃんは、あれで良かったと言った。
会話ができただけ、顔を見ることができただけ、よかったと思えと言われた。
確かに、会わずに帰るよりも良かったとは思う。
(とはいえ・・・次会う時までに、瑠華さんの怒りが収まってるとは思えないのよね・・・)
やっぱり、長期戦を覚悟した方がいいかもしれない。
(GREATSTAGEをぶっ潰すよりも、時間はかかるだろうな・・・)
「・・・GREATSTAGE・・・ながやまぐれいと、か・・・。」
テレビ電話で見た時から、嫌いカテゴリーに振り分けていた。
瑠華さんにした悪事を聞いてからは、今は事故に見せかけて抹殺しても許される外道だと思っている。
(こういう感情を、正義中毒っていうのかもしれないけど・・・・・永山の存在をシカトできない。)
次の犠牲者が出る可能性があるとわかっていて、放置はできない。
(・・・男に襲われるというのがどういうことか・・・わかってるからこそ、許せない・・・!!!)
―あははは!初めて見たぁ~菅原の泣き顔!―
―いいじゃん、いいじゃん~初心さがイイねぇ~―
―お兄さん達と良いことしようよぉ~凛ちゃ~ん?―
考えないようにしていても、あの時のことが頭に浮かぶ。
(許せない・・・・・!)
レイプをする男も、それに協力する女も、許さない・・・・・!!
(許すもんですか・・・・・・!!)
瑠華さんと、どこまでわかり合えるかわからない。
瑞希お兄ちゃんとヤマトが私にしてくれたみたいに、なぐさめようなんて、うぬぼれた気持ちはない。
なぐさめようとして、傷つけてしまう可能性もある。
だから、ヤマトの真似は私にはできない。
瑞希お兄ちゃんの様に鋭くもない。
だけど、できることがあるなら力になりたい。
少なくとも、不愉快な存在である永山偉人達は消す。
手加減なしで、本気で叩く。
(みんなの・・・龍星軍全員の力を借りてでも・・・社会的に―――――――――!!)
「殺してやる・・・・・!!」
そうつぶやいて我に返る。


