龍星軍がいなくなったところで、怒りをぶちまけた。
「お姉、どういうこと!?ツカサって、お姉が騒いでる伝説のホストと同じ名前じゃない!?」
「当然でしょ。本物のご本人だからね。」
奴らを招き入れた人に向ければ、のんきに笑いながら返してくる。
「本物!?初代龍星軍だったの!?」
「そうなの~♪びっくりよねぇー!」
「はあ!?呆れた!それで凛道蓮をここに連れて来たの!?あのガキ・・・ホストにまで知り合いがいるわけ!?」
「確かにあたしは、ツカサさんの大ファンよ。」
「知ってるわよ!だから大好きなツカサ様と寝たくて、あたしを利用したんでしょう!?」
「通常運転ならね。」
「はあ!?」
「今は瑠華が優先なの。あんたが滅入ってなきゃ、色仕掛けの一つもして、今夜はあたしのベッドに引き入れてたんだからね?」
「お姉・・・」
わかってる。
お姉が、あたしに気を遣ってくれたことぐらいは・・・でも―――――――――
「あたしを・・・逆ナンの失敗の原因にしないでよ!」
どうしても、あたしを心配してくれるお姉に素直になれない。
悪態つくあたしに、お姉は真顔でつぶやく。
「凛道さんに、あんたの過去を話したわ。・・・龍志とのことも。」
「お姉!?」
「あたしじゃダメなのよ!瑠華を癒せない!だけど・・・あの子なら、彼なら、きっと!瑠華を救ってくれる・・・!」
「相手は男よ!?金も、名誉もない、タダのヤンキーの子供よ!?利益にならないわ!」
「本当のあんたは、そんな子じゃないわ、鳴海瑠華。」
「お姉!?」
「瑠華が望むから協力する。本当は・・・こんな世界に鳴海はいるべきじゃない。」
「お姉!」
「あんたに峰不二子みたいな悪女は無理!純粋すぎる。」
真剣な顔で言うお姉。
それで恥ずかしさの混じった怒りが、胸の中でふくれてはじけた。
「―――――馬鹿にすんなっ!」
衝動的にお姉を怒鳴り、その場から逃げた。
「瑠華!?待ちなさい、どこへ行くの!?瑠華っ!!」
あたしを呼び止める声がしたけど無視した。
部屋に戻って短いワンピースを着て、スマホをつかんで飛び出した。
今はとにかく――――――――――ここにいたくはなかったので、家から飛び出したのだった。


