彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





龍星軍がいなくなったところで、怒りをぶちまけた。



「お姉、どういうこと!?ツカサって、お姉が騒いでる伝説のホストと同じ名前じゃない!?」

「当然でしょ。本物のご本人だからね。」



奴らを招き入れた人に向ければ、のんきに笑いながら返してくる。



「本物!?初代龍星軍だったの!?」

「そうなの~♪びっくりよねぇー!」

「はあ!?呆れた!それで凛道蓮をここに連れて来たの!?あのガキ・・・ホストにまで知り合いがいるわけ!?」

「確かにあたしは、ツカサさんの大ファンよ。」

「知ってるわよ!だから大好きなツカサ様と寝たくて、あたしを利用したんでしょう!?」

「通常運転ならね。」

「はあ!?」

「今は瑠華が優先なの。あんたが滅入ってなきゃ、色仕掛けの一つもして、今夜はあたしのベッドに引き入れてたんだからね?」

「お姉・・・」



わかってる。

お姉が、あたしに気を遣ってくれたことぐらいは・・・でも―――――――――



「あたしを・・・逆ナンの失敗の原因にしないでよ!」



どうしても、あたしを心配してくれるお姉に素直になれない。

悪態つくあたしに、お姉は真顔でつぶやく。





「凛道さんに、あんたの過去を話したわ。・・・龍志とのことも。」

「お姉!?」

「あたしじゃダメなのよ!瑠華を癒せない!だけど・・・あの子なら、彼なら、きっと!瑠華を救ってくれる・・・!」

「相手は男よ!?金も、名誉もない、タダのヤンキーの子供よ!?利益にならないわ!」

「本当のあんたは、そんな子じゃないわ、鳴海瑠華。」

「お姉!?」

「瑠華が望むから協力する。本当は・・・こんな世界に鳴海はいるべきじゃない。」

「お姉!」

「あんたに峰不二子みたいな悪女は無理!純粋すぎる。」





真剣な顔で言うお姉。

それで恥ずかしさの混じった怒りが、胸の中でふくれてはじけた。





「―――――馬鹿にすんなっ!」





衝動的にお姉を怒鳴り、その場から逃げた。




「瑠華!?待ちなさい、どこへ行くの!?瑠華っ!!」




あたしを呼び止める声がしたけど無視した。

部屋に戻って短いワンピースを着て、スマホをつかんで飛び出した。

今はとにかく――――――――――ここにいたくはなかったので、家から飛び出したのだった。