「あたしの部屋の前で何やってんの!?」
「今だ、閉めろ!」
「よっしゃ!!」
「え!?ああ!?」
あたしの怒鳴り声を無視して、太鼓をたたいていた男前と可愛い子が動く。
可愛い子の掛け声に合わせ、男前と2人がかりであたしの部屋の扉をしめた。
〔★瑠華の退路は断たれた★〕
「90センチも、でーきたっ!と♪」
呆然とするあたしの前で、凛道蓮は90センチまで下げた棒をくぐる。
くぐりおえると、あたしの側に寄ってきた。
「瑠華さん、会いたかったです!」
「後ろにのけぞりながら来ないでくれる!?どうしたのよ、それ!?」
「あたしがダイエットエクササイズで使ってたものよ。」
「お姉!?」
答えてくれたのは、血のつながりのないあたしの保護者。
「だからってなんで、リンボーダンス!?」
「凛道蓮君の提案なのよ。」
「坊やの!?」
「はい!昔の人だって、引きこもりをダンスで誘い出したと言うではないですか?」
「どこの神話よっ!?」
〔★日本古事記・天照大神の話だ★〕
「そもそも、あたしは、引きこもりじゃないわよ!?曲だって、他にあるでしょう!?なんでそれ選んだの!?」
「『凛』だけに、『リン』ボーダンスです。」
「上手いこと言うわね!?」
〔★精いっぱいのダジャレだった★〕
「でもよかったです。力強い声が出せてて、元気そうで。」
「どこが!?これはツッコミ!カラ元気!あなたに呆れてるのよ凛道蓮!?」
「瑠華!凛道蓮さんにその言い方はないでしょう?わざわざお呼びしたのに!」
「お姉。」
「ツカサさんだって来てくれたのにっ!!」
「ちわーす!会うのは2度目だね?」
「・・・そうですね。で?あの凛道蓮さんに、ツカサさんときて、その女は誰?」
「だれが女だ馬鹿野郎!!一度会ってるだろう!?」
「そうです!一度見たら忘れないイケメン、僕のお兄ちゃん!!」
「初代龍星軍総長に、それはないだろう~?」
「そうよ!なんてこと言うのよ、瑠華!?」
口々に言う連中に、フン!と鼻を鳴らしてから言ってやった。


