彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「あたしの部屋の前で何やってんの!?」

「今だ、閉めろ!」

「よっしゃ!!」

「え!?ああ!?」



あたしの怒鳴り声を無視して、太鼓をたたいていた男前と可愛い子が動く。

可愛い子の掛け声に合わせ、男前と2人がかりであたしの部屋の扉をしめた。



〔★瑠華の退路は断たれた★〕



「90センチも、でーきたっ!と♪」



呆然とするあたしの前で、凛道蓮は90センチまで下げた棒をくぐる。

くぐりおえると、あたしの側に寄ってきた。





「瑠華さん、会いたかったです!」

「後ろにのけぞりながら来ないでくれる!?どうしたのよ、それ!?」

「あたしがダイエットエクササイズで使ってたものよ。」

「お姉!?」





答えてくれたのは、血のつながりのないあたしの保護者。





「だからってなんで、リンボーダンス!?」

「凛道蓮君の提案なのよ。」

「坊やの!?」

「はい!昔の人だって、引きこもりをダンスで誘い出したと言うではないですか?」

「どこの神話よっ!?」



〔★日本古事記・天照大神の話だ★〕



「そもそも、あたしは、引きこもりじゃないわよ!?曲だって、他にあるでしょう!?なんでそれ選んだの!?」

「『凛』だけに、『リン』ボーダンスです。」

「上手いこと言うわね!?」



〔★精いっぱいのダジャレだった★〕



「でもよかったです。力強い声が出せてて、元気そうで。」

「どこが!?これはツッコミ!カラ元気!あなたに呆れてるのよ凛道蓮!?」

「瑠華!凛道蓮さんにその言い方はないでしょう?わざわざお呼びしたのに!」

「お姉。」

「ツカサさんだって来てくれたのにっ!!」

「ちわーす!会うのは2度目だね?」

「・・・そうですね。で?あの凛道蓮さんに、ツカサさんときて、その女は誰?」

「だれが女だ馬鹿野郎!!一度会ってるだろう!?」

「そうです!一度見たら忘れないイケメン、僕のお兄ちゃん!!」

「初代龍星軍総長に、それはないだろう~?」

「そうよ!なんてこと言うのよ、瑠華!?」



口々に言う連中に、フン!と鼻を鳴らしてから言ってやった。