彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





あやめお姉ちゃんの・・・お姉の声がした。

あお向けでベッドに転がっているあたしに、唯一の家族の声が聞こえた。

昨日からお姉の声を無視してた。

返事をしなきゃいけないんだけど、声を出す気になれない。

何もする気が起きず、食事もだけど、身だしなみもだらしなくしていた。

髪もといてない、化粧もしてない、服は・・・下着の上にローブを着てるだけ。



(そういえば今日・・・あたしを訪ねてくる人がいるとか言ってたわね・・・。)



また大原さん?それとも渡瀬さん?店長?大原さん?丸ちゃんは・・・コミュ障だからないわね。

無気力ながらも、横向きに寝転がった時だった。





どんどこどん、どんどこどん、どんどこ、どんどこ、どんどこどん!

ピーピーピピッピッ♪



「な、なんの音!?」





テンポのいい音楽に合わせて、元気のいい3つの声がした。





「フォ~!フォーフォーフォーフォー!!」

「FuuuUUUUUUUUuuuu!!」

「YEAH!YEAH!YEAH!YEAH―――――LINBO(リンボ)!!」





反射的に体を起こせば、音楽が大きくなる。





どどんど!どどんど!どどんど、どどんど、どどんどど!

ピーピーピーピピー♪

「「LINBO(リンボ)ー!!」」





太鼓の音に続き、男2人の掛け声。





「120センチ!」





それとは別に、生き生きと叫ぶ声。





「ワン・ツー・スー!ハイ!」

どどんどん!どどんどん!どどんど、どどんど、どどんどどん!

ピーピーピピ、ピッ♪





聞きなれたお姉の声に続く、太鼓と笛の音。





「LINBO(リンボ)っ!!」

「LINBO(リンボ)~!」

「LINBO(リンボ)!LINBO(リンボ)!LINBO(リンボ)!LINBO(リンボ)!!」

どんどど!どどんど!どんどこ、どんどこ、どんどこどん!

ピーピーピーピピーピー♪





お姉以外の3つの声が叫び、太鼓の音が響き渡る。





「出来たー!」





120センチと叫んだ声が、達成感あふれる声で言う。





「「んんぅ~LINBO(リンボ)ー!!」





それに対し、イラっとくるハモリ方をする2人分の声。

その後で、またあの声がした。





「続いて110センチ!」





つまり、高さ120センチで水平にしていた棒を、110センチに下げると言っているのね!?

てか、リンボーダンスしてるってこと!?




〔★リンボ―ダンスで間違いない★〕