瑞希お兄ちゃんもだけど、このまま、瑠華さん達を無視することも、私にはできない。
「僕がしゃしゃり出て、瑠華さんを傷つけてしまうことはないでしょうか?」
「それじゃあ、凛道さん!?」
「はい、さらに言えば・・・僕が関わることで、事態が悪化したりしなければいいのですが・・・」
「それはないぜ、凛たん。」
「烈司さん?」
控えめに言う私に、占い師が自信満々に告げる。
「烈司さんの、LEONの占いでは、大吉と出ている!善行(ぜんこう)して、徳を積もうぜ!?」
つまり、手助けをしろってこと?
「凛道さん、お願いします!必要なら、お金も払います!」
「いや、お金は払わなくていいですよ!」
ツバキさんの言葉に、表情に、覚悟を感じた。
瑞希お兄ちゃんの応援と、烈司さんの占いもあったけど、私は自分の判断を信じることにした。
「ツバキさん、瑠華さんに会わせて下さい。」
「それじゃあ!?」
「僕にどこまでできるか、お役に立つかわかりませんが・・・協力させて下さい。」
「あ、ありがとうございますっ!ありがとうございます!」
そう言って私の手を握り、頭を下げるツバキさん。
「お気になさらないで下さい。それじゃあ・・・塚さんのところまで、案内して頂けますか?」
「もちろんです!こちらです!」
嬉しそうに言いながら立ち上がると、私の手を握った状態で移動する美人さん。
「え!?あの・・・」
「え?どうかしました?」
「手を・・・」
「あ、すみません!手汗、気になりました?」
そう言ってハンカチで手をふくと、再度、私の手を握るお姉さん。
(そうじゃないんだけど!?)
予想外の対応に困り、瑞希お兄ちゃん達を見るが―――――――
「ぼやぼやすんな、凛!」
「気にしてる場合じゃないよ、凛たーん?」
手をつないでるのがどうしたと言わんばかりの瑞希お兄ちゃんと、ニヤニヤしながら甘えちゃえ~と言いたげな烈司さんに、私が受けている対応を改善することは不可だと悟る。
(子ども扱いを・・・・・我慢しろってか?)
そりゃ確かに、瑠華さんのことは、急ぐ案件ではあるけどさー!
言いたいことはあったけど、優先順位を考えてあきらめる。
おとなしく、ツバキさんに手を引かれる形を選んだ。
〔★男ならば、うらやむ待遇(だいぐう)だった★〕


