彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





瑞希お兄ちゃんもだけど、このまま、瑠華さん達を無視することも、私にはできない。



「僕がしゃしゃり出て、瑠華さんを傷つけてしまうことはないでしょうか?」

「それじゃあ、凛道さん!?」

「はい、さらに言えば・・・僕が関わることで、事態が悪化したりしなければいいのですが・・・」

「それはないぜ、凛たん。」

「烈司さん?」



控えめに言う私に、占い師が自信満々に告げる。



「烈司さんの、LEONの占いでは、大吉と出ている!善行(ぜんこう)して、徳を積もうぜ!?」



つまり、手助けをしろってこと?



「凛道さん、お願いします!必要なら、お金も払います!」

「いや、お金は払わなくていいですよ!」



ツバキさんの言葉に、表情に、覚悟を感じた。

瑞希お兄ちゃんの応援と、烈司さんの占いもあったけど、私は自分の判断を信じることにした。



「ツバキさん、瑠華さんに会わせて下さい。」

「それじゃあ!?」

「僕にどこまでできるか、お役に立つかわかりませんが・・・協力させて下さい。」

「あ、ありがとうございますっ!ありがとうございます!」



そう言って私の手を握り、頭を下げるツバキさん。



「お気になさらないで下さい。それじゃあ・・・塚さんのところまで、案内して頂けますか?」

「もちろんです!こちらです!」



嬉しそうに言いながら立ち上がると、私の手を握った状態で移動する美人さん。



「え!?あの・・・」

「え?どうかしました?」

「手を・・・」

「あ、すみません!手汗、気になりました?」



そう言ってハンカチで手をふくと、再度、私の手を握るお姉さん。



(そうじゃないんだけど!?)



予想外の対応に困り、瑞希お兄ちゃん達を見るが―――――――



「ぼやぼやすんな、凛!」

「気にしてる場合じゃないよ、凛たーん?」



手をつないでるのがどうしたと言わんばかりの瑞希お兄ちゃんと、ニヤニヤしながら甘えちゃえ~と言いたげな烈司さんに、私が受けている対応を改善することは不可だと悟る。



(子ども扱いを・・・・・我慢しろってか?)



そりゃ確かに、瑠華さんのことは、急ぐ案件ではあるけどさー!

言いたいことはあったけど、優先順位を考えてあきらめる。

おとなしく、ツバキさんに手を引かれる形を選んだ。



〔★男ならば、うらやむ待遇(だいぐう)だった★〕