「蓮君、これだけはわかって下さい。瑠華はあなたが龍星軍の4代目総長だと知って近づいたんじゃありません。」
「わかってます。名乗った瞬間、平手打ちされましたから。」
「はい、うかがっています。本当にすみませんでした。今日はそのこともお詫びしたかったのと・・・お礼も申し上げたくて。」
「お礼?」
思いもよらない言葉に、思わず顔を見合わせる私達。
「おい、鳴海瑠華は、凛にキレてたんだろう?それがお礼ってどういうことだ?」
私同様、疑問を持った瑞希お兄ちゃんの言葉にツバキさんは答えてくれた。
「瑠華の気持ちはわかりませんが、あたしは凛道さんに感謝してるんです。」
「え?ツバキさんが・・・ですか?」
「そうです。瑠華はあなたと出会ってから、いつも私にあなたのことを話してくれていたんですよ。」
「僕のことを?」
よくわからなくて聞き返せば、キレイな笑顔でツバキさんは言う。
「『あの事件以来、男が気持ち悪かったのに1人だけ平気な子がいる。チョコちゃんという年下の男の子だけど、今まであった男達と違う。本当に素敵な漢に出会えて嬉しい。』って。」
「僕が平気だったんですか?」
びっくりしたけど納得する。
(私本当は、女だもんね・・・)
〔★凛は女の息子だ★〕
「私も、瑠華の言う通りだと思ってます。」
「え?」
戸惑う私を、どこか嬉しそうに見つめてくるツバキさん。
「『可愛い男の子でも吐きそうだったのに、嫌いだったのに・・・その子だけは違う。好きになれる自分がいる。』って!あたしといる時みたいに、すごくホッとできて穏やかになれるって喜んでたんですよ?」
「瑠華さんが、僕をそんな風に・・・・?」
思っても、不思議じゃない。
(だって私、女の子だもん。)
〔★リピート、凛は女の息子だ★〕


