彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「蓮君、これだけはわかって下さい。瑠華はあなたが龍星軍の4代目総長だと知って近づいたんじゃありません。」

「わかってます。名乗った瞬間、平手打ちされましたから。」

「はい、うかがっています。本当にすみませんでした。今日はそのこともお詫びしたかったのと・・・お礼も申し上げたくて。」

「お礼?」



思いもよらない言葉に、思わず顔を見合わせる私達。





「おい、鳴海瑠華は、凛にキレてたんだろう?それがお礼ってどういうことだ?」





私同様、疑問を持った瑞希お兄ちゃんの言葉にツバキさんは答えてくれた。




「瑠華の気持ちはわかりませんが、あたしは凛道さんに感謝してるんです。」

「え?ツバキさんが・・・ですか?」

「そうです。瑠華はあなたと出会ってから、いつも私にあなたのことを話してくれていたんですよ。」

「僕のことを?」




よくわからなくて聞き返せば、キレイな笑顔でツバキさんは言う。





「『あの事件以来、男が気持ち悪かったのに1人だけ平気な子がいる。チョコちゃんという年下の男の子だけど、今まであった男達と違う。本当に素敵な漢に出会えて嬉しい。』って。」

「僕が平気だったんですか?」





びっくりしたけど納得する。




(私本当は、女だもんね・・・)



〔★凛は女の息子だ★〕



「私も、瑠華の言う通りだと思ってます。」

「え?」



戸惑う私を、どこか嬉しそうに見つめてくるツバキさん。





「『可愛い男の子でも吐きそうだったのに、嫌いだったのに・・・その子だけは違う。好きになれる自分がいる。』って!あたしといる時みたいに、すごくホッとできて穏やかになれるって喜んでたんですよ?」

「瑠華さんが、僕をそんな風に・・・・?」





思っても、不思議じゃない。





(だって私、女の子だもん。)




〔★リピート、凛は女の息子だ★〕