「せめて・・・男性と関わらない職業の方がよかったんじゃないですか?」
「あたしも最初は止めました。ですが、高校をやめたことで、瑠華が両親から受ける支援は0になって・・・。」
「金銭的な問題ですか・・・」
「あたしが代わりに支援すると言いましたが、かたくなに『自分で稼ぐ』って聞かなくて・・・妥協案(だきょうあん)として、あたしの目の届く範囲で働くようにと、あたしが経営するガールズバーのお店で働くことを条件に、お金になる仕事を選びました。瑠華的には、自分の特徴を生かせる仕事を選んだと言ってます。言い方が悪いですが、あたしから見ても、あの子の接客は天職だと思ってます。凛道さんも、あの子を示したならわかりますよね?」
「それはわかりますが・・・性被害にあったのに・・・」
「その辺りは、あたしも気にしてます。でも、瑠華が選んだ以上、反対できなかった。最後は瑠華の決断に任せました。瑠華がどんなに、『本当の自分』で生きたくても、周りがそう思ってくれない。だから、得意分野で、男を手玉に取って生きるって、開き直って・・・馬鹿ですよ。」
「・・・・・・そうだったんですか・・・・」
余計なことを言わなければよかったと思ったけど、聞かなければ瑠華さんの本心を知ることはできなかった。
「その割には、指名客はスケベ親父達ばっかりだよな?」
「烈司さん!?」
「会長さんから聞いたぜ?ふじこ指名の客は、エロトークが好きなやつばっかだって?」
「せめて、太客と言ってくださいよ?」
「瑞希お兄ちゃん、ふときゃくって・・・??」
「・・・金をいっぱい使ってくれる客のことだ。」
「そうなんですか・・・」
新たな知識を得た横で、烈司さんとツバキさんの会話は白熱する。


