彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「瑠華は無事じゃなかったですよ!?それなのに亜都子が無事というのは・・・・不公平じゃないですか・・・・!?」

「それは―――――――」

「それに、瑠華が発見されるたタイミングで亜都子ちゃんが見つかったと言うのが気に入らない!あの子は永山偉人達の周辺を単独でうろついていた。ケダモノ共が気づかないはずがない!手を出さなかったなんて――――――なにか裏があるとしか思えなんです!」

「あの・・・亜都子ちゃん本人が、誰かになにされたと言ってるのですか?」

「・・・言ってません。本当に覚えてないのかもしれないけど、私の姉属性の勘が、亜都子はあやしいって言ってるんです!」

「あ、姉属性の勘?」

「瑠華の姉として、速水亜都子が怪しいと思ってるということです!瑠華にも亜都子ちゃんのことを話して、聞いたんですよ!だけど瑠華は、『何も知らない』って言ったんですけど、その言い方が、隠し事をする時の表情だったんです!長年姉妹をしてきたからわかるんですよ!」

「わかるっ!いざって時は、直感が大事だもんね、ツバキちゃん?」

「・・・ありがとうございます、ツカサさん・・・。」



にこやかな笑みで烈司さんが言えば、少しだけ笑顔になるツバキさん。



「瑠華は・・・龍志と仲直りできないばかりか、瑠華が悪かったような別れ方をさせられました。あの子の様子がおかしいことに気づいた時、瑠華は地元を歩けなくなっていた。瑠華の素行をよく思ってなかった両親はあの子を見捨てた。・・・あたしに相談することも遠慮して・・・そんな瑠華を見てられなかったから、あたしのところに来るように言ったんです。うまく付き合っていた『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』のメンバーからも裏切り者扱いをされ、身も心もボロボロになり・・・高校もやめ、家族も頼れず、居場所もなくなり・・・・あたしが瑠華を呼んだんです。」

「それでガールズバーのキャストに?」

「そうです。」



瑠華さんの過去を聞き、すごく悲しい気持ちになった。

同時に、お節介から・・・つい、余計なことを言ってしまった。