彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「落ち込んでる龍志に、優しい妹を勧めて――――あのシスコン野郎!『妹を嫁にやるなら龍志のところだ』って、昔から公言してましたからね!瑠華と龍志が付き合うまでは!!」

「ちなみに妹さんは・・・龍志のことは好きだったのですか・・・?」

「昔から!!龍ちゃん大好き!!!らしいですよ!忌々しい!」

「それって・・・・・・」

(妹のために、神代さんの彼女の座から瑠華さんを引きずり下ろしたようなものじゃない?)



「卑怯じゃないですか・・・速水亜都司のやり方は・・・!?」

「凛道さんもそう思いますよね!?」

「思いますよ!ねぇ、お兄ちゃん?」

「まったくだ。ムナクソ悪いシスコンだぜ。」

「お前らも人のこと言えないぞ~?」

「「俺(僕)達はシスコンじゃない!!」」

「そうだな、ブラコン共。あ、話し続けてくれる、あやめちゃん?妹の情報を出したってことは、関係あるんだろう?」

「は、はい!実は亜都子ちゃんのことで―――――――ちょっと気になることもあったんですよ!」

「気になることですか?」



思わず身を乗り出せば、同じ動きをしながらツバキさんは告げる。



「瑠華が発見される数時間前から、連絡がつながらなくなっていて、兄の亜都司でさえ、どこにいるのかわからない状態だったんです。」

「え?シスコンでも連絡がつかなかったのですか?」

「はい!連絡というか・・・最後は見つかったのですが、近所の公園のベンチで寝てるところを発見されましてね・・・。なんでそこで寝てたのか、連絡が取れない時間帯は何をしていたか、速水亜都子本人が覚えてないって言うんですよ。」

「覚えてない?」

「変な話でしょう?」



聞き返せば、うなずくツバキさん。