彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「ですが、瑠華の悪い噂を信じていた速水からすれば、その噂が本当であるかのような生々しい姿で、龍志と共に瑠華を見つけてしまったので・・・カモネギ・・・好都合だったんじゃないですかね?」

「あの!」



皮肉るツバキさんに、戸惑いながらも私は聞いた。



「ここまでの話が事実なら・・・・・・・龍志自身は、瑠華さんとの今後をどうしていくかということを、『自分で決断しなかった』ということですか?」

「いいえ、自分の言葉で意思表示しましたよ。」



ひどく冷たい声であやめさんは言った。



「『鳴海瑠華と付き合い続けては、しめしがつかない。だからと別れる。』と、チームのメンバーに公言しました。」

「しめしって!?瑠華さんは被害者―――――!?」

「被害者の証拠が少なかったんです!!」



私の言葉を遮りながらあやめさんは言う。



「『龍勢偉鎧』の犯罪データの中に、瑠華もインタネットカジノの共犯であるという発言をする男達の証言が録音されていたからです!でも違う!それは瑠華を傷つけることで、龍志にもダメージを与えようとした敵の罠!あの子は、瑠華は無実です!」

「鳴海瑠華本人はどう言ってるんだ?」

「お兄ちゃん・・・」

「本人も無罪だと言ってるのか?」

「本人もです!あたしも、瑠華が共犯者で、龍志達の動きを永山偉人達に流していたなんて思ってません!」



感情的に言った後で、唇を震わせながら言うツバキさん。



「別れる理由は秘密にされましたが、地元の連中は瑠華は永山偉人の共犯で、神代龍志と永山偉人の2人を手玉にとった悪女として有名になりました。幸運だったのは・・・集団レイプを受けたことが、世間にバレていないことです。それを条件に追い出すだけで済ませてやったと言うのが、速水亜都司をはじめとした幹部達の考えです。」

「そんな・・・!いくら悪いうわさがあったとはいえ・・・どうして、一方の話しか聞かないで、瑠華さんが悪だと決めつけるようなマネができるんですか?速水達幹部は、なぜそこまで瑠華さんを否定できるんだ・・・!?」

「簡単ですよ!速水は、相棒の彼女にするには、別の女が良いと思っていた・・・!速水と龍志は幼馴染だと言いましたが、もう1人、いるんですよ。」

「いるとは?」

「速水の妹です。」

「妹!?まさか亜都子ちゃん!?」

「そうですよ!」



即答すると、怒りに身を震わせながらツバキさんは語る。