「これはあたし個人の印象なんですが・・・・龍志的には、ショックが大きすぎたんじゃないかなって。」
「ショック?」
聞き返せば、私を見ながらうなずくツバキさん。
「世間じゃ、ダイヤっぽい印象でしょうが、瑠華から聞く龍志という男は・・・・・・は純情なガラスのハートの持ち主という感じでしたから。」
「確かに!どちらかと言えば、ダイヤっぽい印象でしたっ!」
「ええ。周りから見れば、龍志は心身ともに強い男。彼女が犯される映像を見ても、心が広いから受け入れることができる。受け止められると思われていますが・・・」
「ケッ!実際は違うってか?」
「みたいだなぁ~」
「でも、瑠華さんは良い人だってこと、こんないい女を逃しちゃダメだって、止める人はいなかったのですか!?」
「逆はいましたね。」
「逆!?」
「凛道さん、速水亜都司にも会ってますよね?龍志と一緒にいたと思いますが・・・」
「え?あ!?あのシスコンの人!?」
「そう、シスコンです。」
〔★合言葉はシスコンだった★〕
私の答えに、いまいましそうにため息をつくツバキさん。
「速水亜都司は龍志の幼馴染の親友なんですが・・・好き嫌いが激しいというか、頑固というか・・・」
「扱いが難しいシスコンなのですか?」
「そうですね。難しいシスコンです。瑠華があんなことになった時・・・・『思った通りの女だった!だから反対しただろう!?別れろ!』と言って、背中を押したのが速水です。」
「速水亜都司を、崖から突き落としてもいいですか!?」
「その時は、エベレストから突き落として下さい。アリバイの協力しますから。」
「やめろ凛!つまんねぇーことに命かけて、山を汚染するな!」
「ツバキちゃんも、凛たんの後押しをしないでくれ。」
「だってお兄ちゃんっ!」
「すみません、ツカサさん。」
「で?ツレの速水亜都司が別れろって言うから、ガラスのハートが粉砕した神城龍志は、鳴海瑠華を手放したってことかよ?」
私をあやしつつ、鋭い目つきでツバキさんに聞く瑞希お兄ちゃん。
「・・・ガラスハートの破損状態はわかりません。」
その問いかけに答えるツバキさんも、目つきが悪かった。


