彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「うははは!しかし、災難やったな~始業式!まさか、締め出し食らうとは思わ返かったわ~!!」

「え!?そっちも見てたんですか!?」

「見てたでー!せやからわしも、体育館に入らんかったんやー!自分1人にしたら、またアホのオスの先輩に襲われかねんやろー!?だから凛が通る道、先回りしたねん!あ!ゆーてもーたか!?すまん、すまん!オフレコやで~!?うははは!!」

「・・・ありがとう、ヤマト。」

(・・・・私を心配して、つけてたなんて。)


申し訳なさと嬉しさで、心がほっこりする。

そして、何気なくもらったジュースのラベルを見る。


(『A&W』・・・なにこれ?)


それは初めて見る茶色のラベルとシンプルなロゴだった。

だから冷たいという温度はわかったが・・・このドリンクの味はわからない。



〔★予想がつかない★〕



「ヤマト、あの、この飲み物は――――――・・・?」

「うははは!!期間限定やゆーて、そこの自販機で売っとったわ!安かったから、わしのおごりやで~!めっちゃ安くてなぁ~!もうけたわー!!」

「そ、そんなに安かったんですか?てか、何味ですか?」

「うははは!知らん!ちゅーか、体育館で、教師の前で菅原さんを締め出すとか~!それをどの先生も止めへん、注意せんとか~ここの大人は全員、渕上とグルかいなー!?」

「さ、さあ、知らないし、どうでもいいですよ・・・!それよりもこのジュース・・・何味ですか?」

「おお!そういや、後藤先生がおらへんかったわー!?遅刻ゆーのも珍しいなぁ!?渕上の毒牙(どくが)にはかかっとらんから、どっかの生徒の悩み相談でもうけてたんやろかなぁー!?面倒見のええ先生やん!?うははは!」

「ヤマト、だからジュースの味はー!」

「うははは!わしも知らへんわ!ちゅーことで、『整いましたっ!!』A&Wと掛けて菅原凛さんに助けを求めたG組の吉田さんと解きますっ!!」

「なんで急に謎かけ!?ねづっちなの!?」



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
ねづっち:お題を出して、平均3秒弱後に「整いました!」とオチを出す『即興なぞかけ』が得意な元Wコロンのピン芸人のことだよ~ん♪