彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「ちょ!?助けてあげて!近くでもめだしたなら、助けてあげよーよ!?」

「無ぅ~理ぃ~!無理無理ぃ~!凛に『死ね』ゆーた子やでぇ~!?それを助けるって~うははは!ウケるぅ~!へそで茶ぁーわかすわー!!うははは!!」

「どこに楽しい要素があるんだよ!?・・・え?もしかして、僕のことがあったから、助けなかったの・・・?」


恐る恐る聞くが、ヤマトはいつもの調子で笑い声を上げる。


「うははは!集会明けで眠かったのもあんねん!ラジオで暗いニュース聞いとる感じに似とったから、平気やけどなぁー!!」

「一緒にすんなよ!?一緒かもしれねぇーけど!つーか、平気なのかよ!?」

「うははは!凛が気にし過ぎやねん!で!?ほんまにゲーム中毒のアホ娘を助けるんかいなぁー!?わしの第六感は、あかん!って、レットカード出してるでー!?やめときや~!」

「ですが・・・!」


いつもと変わらぬ明るさだけど、声の調子が違う。

顔が見えなくても、今までの付き合いでなんとなくわかった。


(・・・ヤマトなりに、私を心配してくれてるのだろうけど・・・)


・・・うぬぼれでなければ。

勘違いでなければ。

ヤマトは、私を友達として、親友として、良く思ってるのだと思うけど・・・



「うははは!ちゅーても、LINE交換後やから気まずいかぁー!?よっしゃ!ほな、わしが代わりにブロック操作したる!スマホ出しー!?」

「え!?なっ!?し、しなくていい!スマホ奪おうとしないでー!」



(その友情、めっちゃ攻めの姿勢で来るんだね!?)



〔★ヤマトはフットワークが軽かった★〕