「ちょ!?助けてあげて!近くでもめだしたなら、助けてあげよーよ!?」
「無ぅ~理ぃ~!無理無理ぃ~!凛に『死ね』ゆーた子やでぇ~!?それを助けるって~うははは!ウケるぅ~!へそで茶ぁーわかすわー!!うははは!!」
「どこに楽しい要素があるんだよ!?・・・え?もしかして、僕のことがあったから、助けなかったの・・・?」
恐る恐る聞くが、ヤマトはいつもの調子で笑い声を上げる。
「うははは!集会明けで眠かったのもあんねん!ラジオで暗いニュース聞いとる感じに似とったから、平気やけどなぁー!!」
「一緒にすんなよ!?一緒かもしれねぇーけど!つーか、平気なのかよ!?」
「うははは!凛が気にし過ぎやねん!で!?ほんまにゲーム中毒のアホ娘を助けるんかいなぁー!?わしの第六感は、あかん!って、レットカード出してるでー!?やめときや~!」
「ですが・・・!」
いつもと変わらぬ明るさだけど、声の調子が違う。
顔が見えなくても、今までの付き合いでなんとなくわかった。
(・・・ヤマトなりに、私を心配してくれてるのだろうけど・・・)
・・・うぬぼれでなければ。
勘違いでなければ。
ヤマトは、私を友達として、親友として、良く思ってるのだと思うけど・・・
「うははは!ちゅーても、LINE交換後やから気まずいかぁー!?よっしゃ!ほな、わしが代わりにブロック操作したる!スマホ出しー!?」
「え!?なっ!?し、しなくていい!スマホ奪おうとしないでー!」
(その友情、めっちゃ攻めの姿勢で来るんだね!?)
〔★ヤマトはフットワークが軽かった★〕


