彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「吉田の借金は菅原が引き継いだことに昨日でなってる!逆らっていいのか?学歴を気にする親を泣かせるぞ!?」

「そんな・・・!」

「親孝行したいなら、親を悲しませること言うなよなぁー?あと、警察にチクろうなんて思うなよ~!お前のアカウントは、常に監視されてるからなー!?」



メンチを切りながら言うと、私の頬を平手で殴ってきた。



パン!

「痛!?」

「覚えとけ!借金返せない時は、昨日の撮影会の続きだからな・・・!?」



そう言うと、鼻歌を歌いながら立ち去る鳥海。





(・・・・脅迫罪が成立するな・・・・!!)






そうとしか思えない指示。

連帯保証人でもないのに、吉田都司子の借金が私の借金になるとか・・・ふざけてる。





(私のアカウントまで勝手に作るなんて、どこまで悪し―――――――――――あれ?)





そこまで考えて気づく。






(このアカウントを使えば、『GREATSTAGE』に侵入できない?)






調査、継続できるんじゃないの!?

亜都子ちゃんの件で、ログイン出来るのは、アカウントがかなり厳しくなってしまったが、これなら――――――――





(渕上一味が用意したのなら使えるはず!)





そう思う理由の説明は難しいけど、私の直感が断言している。

これは使える!





(だけど・・・・菅原凛のアカウントを、凛道蓮が使っても大丈夫なもんかな・・・??)





他のアカウントが――――――――





(―――――――――ある・・・。)





1人、心当たりがいる。

一か八かだけど、確かめよう。





(それも含めて、話をしなければ・・・・!)





決意して、周囲を見渡せば、電柱の陰に友はいた。





(ヤマト!!)





視線を送れば、ぐっと親指を立てて答えてくれた。





(本当に、見守ってくれていたのか・・・)





『本物の友情』に感謝しつつ、親友に背を向けて歩く。

凛道蓮になるための場所を目指し、その身を夜の闇へと沈めた。