「スマホ出せ!」
「嫌です・・・。」
「こっちには岩倉ってサツが味方についてるのを忘れたんかよ、恩知らずー!?」
「・・・っ!」
(忘れるわけないでしょ・・・・!?)
口には出さず、言われるがまま菅原凛のスマホを出す。
「貸せ!」
強引に奪い取ると、画面をタッチする。私からは見えない画面操作。
しばらく画面をタッチした後で――――――
「ほらよ!」
スマホを返してくれた。
見れば、知らないゲームの1つログイン画面だった。
「これがあんたのアカウントとパスワード!」
そう言うと、鳥海は自分のスマホ画面を私に見せる。
そこに表示されていたのは、英数字の文字。
「ほら、見て打ち込め!ログインしろ!」
「・・・。」
言われるがまま、英数字を入力した。
「ログイン出来たな!?マイページを見せろ!」
しぶしぶ見せれば、確認した鳥海が言った。
「ログインした状態にしとけ!忘れないように、この場でアカウントとパスワードをなんかにメモれ!」
「・・・はい。」
仕方ないので、生徒手帳のメモページにアカウントとパスワードを書き込む。
「見せろ!」
書き終わると、生徒手帳を奪う鳥海。
「完璧だな。」
そう言って鳥海は、私の生徒手帳を地面に落とす。
それを拾うためにしゃがめば、鳥海はご機嫌な声で言った。
「菅原、ネットカジノで稼いで、借金返しな。それで稼ぎがたりなきゃ、タメでも年下でも年上でもいいから、ネットカジノに勧誘しな!」
「出来ません!」
相手の乱暴な命令に反発した。
「吉田さんが遊んで作った借金を、私が返すなんておかしいです!そんなことする必要はありま―――――」
「あるんだよ!!」
私の言葉をさえぎりながら鳥海が怒鳴る。


