彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「スマホ出せ!」

「嫌です・・・。」

「こっちには岩倉ってサツが味方についてるのを忘れたんかよ、恩知らずー!?」

「・・・っ!」



(忘れるわけないでしょ・・・・!?)



口には出さず、言われるがまま菅原凛のスマホを出す。



「貸せ!」



強引に奪い取ると、画面をタッチする。私からは見えない画面操作。

しばらく画面をタッチした後で――――――



「ほらよ!」



スマホを返してくれた。

見れば、知らないゲームの1つログイン画面だった。





「これがあんたのアカウントとパスワード!」





そう言うと、鳥海は自分のスマホ画面を私に見せる。

そこに表示されていたのは、英数字の文字。



「ほら、見て打ち込め!ログインしろ!」

「・・・。」



言われるがまま、英数字を入力した。



「ログイン出来たな!?マイページを見せろ!」



しぶしぶ見せれば、確認した鳥海が言った。





「ログインした状態にしとけ!忘れないように、この場でアカウントとパスワードをなんかにメモれ!」

「・・・はい。」





仕方ないので、生徒手帳のメモページにアカウントとパスワードを書き込む。



「見せろ!」



書き終わると、生徒手帳を奪う鳥海。



「完璧だな。」



そう言って鳥海は、私の生徒手帳を地面に落とす。

それを拾うためにしゃがめば、鳥海はご機嫌な声で言った。





「菅原、ネットカジノで稼いで、借金返しな。それで稼ぎがたりなきゃ、タメでも年下でも年上でもいいから、ネットカジノに勧誘しな!」

「出来ません!」





相手の乱暴な命令に反発した。





「吉田さんが遊んで作った借金を、私が返すなんておかしいです!そんなことする必要はありま―――――」

「あるんだよ!!」





私の言葉をさえぎりながら鳥海が怒鳴る。