彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




胃が痛む思いで受けた午後の授業も終わり、学校を後にする。

ヤマトがついてきてくれてるか不安だったが、あまり周囲を見渡すのも不審がられると思い、親友を信じて動いた。

教室から急いで出た後は、ゆっくりと廊下を歩き、階段を下りて、遅いぐらいのペースでくつをはき替えて校庭に出た。



(大丈夫かな、ヤマト・・・)



不安はあったけど、ヤマトを信じる気持ちはあった。

その気持ちが強ければ強いほど、吉田都司子への怒りは強かった。





(なんであんなにアッサリ、信じてしまったんだろう・・・!?)

吉田都司子を信用したの?





最初は警戒していたはずなのに、最後は簡単に信用してしまった。





(ネットポイントの借金が、相手の弱みを教えてもらったことで、安心したのかもしれない・・・)





弱みを見せるぐらいだから、裏切らないと・・・心のどこかで思っていたのかもしれない。

今となっては、信じた私は馬鹿だとしか言えない。

そんな自己分析を終えて思うのは、どれだけ五十嵐ヤマトが良い親友であるかということ。





(ヤマトが友達で、本当によかった。)





そう思った時だった。



「・・・?」



違和感を覚える。

視線を感じる。



(見られてる?)



反射的に走る。

コンビニに駆け込む。

商品を選ぶふりをしながら、自分の背後をチラ見した時だった。





「避妊具でも探してるのか?」

「鳥海・・・・さん・・・!?」





いたのは、渕上ルノアの子分。

ニヤニヤしながら言う姿が、生理的に無理。

顔を見ると殴りたくなってくる。

だからうつ向く。

自分のために。



そんな私に、何を思ったのかクスクス笑いながら鳥海は言ってきた。