胃が痛む思いで受けた午後の授業も終わり、学校を後にする。
ヤマトがついてきてくれてるか不安だったが、あまり周囲を見渡すのも不審がられると思い、親友を信じて動いた。
教室から急いで出た後は、ゆっくりと廊下を歩き、階段を下りて、遅いぐらいのペースでくつをはき替えて校庭に出た。
(大丈夫かな、ヤマト・・・)
不安はあったけど、ヤマトを信じる気持ちはあった。
その気持ちが強ければ強いほど、吉田都司子への怒りは強かった。
(なんであんなにアッサリ、信じてしまったんだろう・・・!?)
吉田都司子を信用したの?
最初は警戒していたはずなのに、最後は簡単に信用してしまった。
(ネットポイントの借金が、相手の弱みを教えてもらったことで、安心したのかもしれない・・・)
弱みを見せるぐらいだから、裏切らないと・・・心のどこかで思っていたのかもしれない。
今となっては、信じた私は馬鹿だとしか言えない。
そんな自己分析を終えて思うのは、どれだけ五十嵐ヤマトが良い親友であるかということ。
(ヤマトが友達で、本当によかった。)
そう思った時だった。
「・・・?」
違和感を覚える。
視線を感じる。
(見られてる?)
反射的に走る。
コンビニに駆け込む。
商品を選ぶふりをしながら、自分の背後をチラ見した時だった。
「避妊具でも探してるのか?」
「鳥海・・・・さん・・・!?」
いたのは、渕上ルノアの子分。
ニヤニヤしながら言う姿が、生理的に無理。
顔を見ると殴りたくなってくる。
だからうつ向く。
自分のために。
そんな私に、何を思ったのかクスクス笑いながら鳥海は言ってきた。


