彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




ヤマトのおかげで、不安定な気持ちが落ち着いた。

菅原凛で凹んだ気持ちを、凛道蓮まで繰り越せない。




「ありがとう、ヤマト」

「少しは楽になれたかいな?」

「うん、マシになった。」

「凛、帰り、わしと一緒に帰ろう。コロナの時みたいに、距離とって歩けばええやん?わしの視界に入る範囲にいてーや。」

「ありがとう・・・でも、気持ちだけにするよ。」




警戒を解くわけにはいかない。





「昨日、瑞希お兄ちゃんのところへ行けなかった。」

「それはわしがごまかしとる!心配せんでええ!今日もごまかしたるさかい!あせって、凛道蓮にならんでええんだぞ?」

「いいえ、瑞希お兄ちゃんに会いに行く。」

「そない、無理せんでええやん?」

「無理じゃないの!『会いたい』の!」





瑞希お兄ちゃんの顔を見たい。

声が聞きたい。

その体に触れたい。





「そうすれば・・・自分を奮い立たせることができる・・・」





汚い思い出を、浄化できるんじゃないかと思った。

同時に、今の私に足りない物を得るために――――――





(瑞希お兄ちゃんへの愛をもらうためにも、ご本人に会わないとね!?)





〔★元気ではないのか?★〕





「・・・凛の言い分はわかった!せやから、尾行してさせてもらうで!」

「尾行って!?」

「1回うまくできたんや!それに~アホ上サイトが、なにか仕掛けてくるかもしれへんやろう」

「まさか・・・」





とは言ったけど、可能性は高いと思う。





(今までの流れを考えれば、今日の私に対する嫌がらせが・・・軽すぎる・・・)




「凛がイヤゆーても、わしはするからな?」

「・・・。」





そんなこともあって、私はヤマトの申し出を受け入れた。

ヤマトに見守られながら下校することを選択した。