彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「凛、『底辺』ってのは問題やあらへん。大勢で一人をってのが、一番の問題や。」

「油断したのはわかってます!」

「わかっとらん!!」





大声で言われ、両肩をつかんでゆさぶられる。

思わず相手の顔を見れば、サングラスが目の半分までずれたヤマトの顔があった。

私達の目と目が合わさり、視線が交わる。





「凛の身体まで、傷つけられんで済んだことを、よかったと思ってへんことが問題やねん!!」

「・・・・え?」

「凛の心が傷ついたのは悔しい!許せへん!!けどな~・・・凛がレイプされんで済んだこと、それだけでも、もうけもんや思っとる!凛を傷つけたことは許さへんけどな!!」

「・・・・・なにそれ・・・・・?」





ヤマトが襲われたわけじゃないのに・・・そこまで私のことを・・・・





「心配してくれるの・・・?」

「当たり前や!!わしら、大親友のマブダチやろう!!?友達を心配せん友達がどこにおるねん!?ことがことだけやから、瑞希はんには言えん思うし、無理に言わんでもええ思う!!わしがおるんやから!!」

「えっ?『わしがおる』って・・・?」

「せや!!」





思わず聞き返せば、カクンと首を振って、サングラスの位置を直す。

そして、口元をニカッとさせながら言った。





「わしに言い!!菅原凛としてのつらいことや苦しいこと、悲しいこと!瑞希はんに言えない、言いたくない、だけど吐きだしたい!!そういうことは、わしにゆーたらええねん!!いくらでも聞くわ!!」

「ヤマト・・・・」

「そのための友達やろう~?」





うはははは!と笑うと、トンと軽く私に頭突きしてきた。