彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




・・・こんなに辛かったかな?



(学校へ来ることが、こんなに苦しかっただろうか?)



-すがちゃん-



ああ、そうか。



痛みを共有できる相手が出来たから・・・・





(その相手がもういないから、余計にツライんだ・・・。)





開けっぱなしになっている、教室の後ろの扉から中へ入る。




「だからさ~」

「また行こうよ!」



賑やかな室内。

静かに自分の席に向かうが・・・





「あ!来た!」





誰かが、私を見てそう言った。

それで教室は静かになる。

見られているのはわかったが、黙って席についた。





「うわー菅原って恩知らず!」

「え?」





その声に驚いた。



(鳥海!?)



なんでいるの!?





(警察にいるはずじゃないの!?瑞希お兄ちゃんに縛られてたのに!?)





〔★悪い奴で区分されていた★〕



私の心の声が伝わったのか、楽しそうにしゃべりはじめた。



「あたしが無罪になれたのは~渕上家に助けてもらったからなんだよね~ルノア、本当にありがとう!」

「いいよ。」



爪の手入れをしながら、短く渕上が返す。





(無罪って・・・・・・・・)





私がレイプされかけたのを、動画撮影してたやつが無罪?





-暴れるな!-





あの時の記憶がよみがえり、身体がこわばる。





「鳥海えらいよねー即、感謝できるのに!それに引き換え誰かさんはさ~」

「普通は停学とかなのにねー」

「売春だから退学だろう?」


「してない!!」





反射的に叫んでいた。





「私は売春なんかしてない!ゲームで借金もしてない!助けようとしただけ!!」



それなのに――――――――



「どこまで私をいじめれば気がすむのよ!!?」


「誰も菅原凛だって言ってないじゃん。」





冷たい声が返ってきた。