・・・こんなに辛かったかな?
(学校へ来ることが、こんなに苦しかっただろうか?)
-すがちゃん-
ああ、そうか。
痛みを共有できる相手が出来たから・・・・
(その相手がもういないから、余計にツライんだ・・・。)
開けっぱなしになっている、教室の後ろの扉から中へ入る。
「だからさ~」
「また行こうよ!」
賑やかな室内。
静かに自分の席に向かうが・・・
「あ!来た!」
誰かが、私を見てそう言った。
それで教室は静かになる。
見られているのはわかったが、黙って席についた。
「うわー菅原って恩知らず!」
「え?」
その声に驚いた。
(鳥海!?)
なんでいるの!?
(警察にいるはずじゃないの!?瑞希お兄ちゃんに縛られてたのに!?)
〔★悪い奴で区分されていた★〕
私の心の声が伝わったのか、楽しそうにしゃべりはじめた。
「あたしが無罪になれたのは~渕上家に助けてもらったからなんだよね~ルノア、本当にありがとう!」
「いいよ。」
爪の手入れをしながら、短く渕上が返す。
(無罪って・・・・・・・・)
私がレイプされかけたのを、動画撮影してたやつが無罪?
-暴れるな!-
あの時の記憶がよみがえり、身体がこわばる。
「鳥海えらいよねー即、感謝できるのに!それに引き換え誰かさんはさ~」
「普通は停学とかなのにねー」
「売春だから退学だろう?」
「してない!!」
反射的に叫んでいた。
「私は売春なんかしてない!ゲームで借金もしてない!助けようとしただけ!!」
それなのに――――――――
「どこまで私をいじめれば気がすむのよ!!?」
「誰も菅原凛だって言ってないじゃん。」
冷たい声が返ってきた。


