彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




(思い出したら、腸が煮えくり返る・・・・!)




なにが、法の下ではみんな平等だよ?

警察官のどこが、中立な立場なのよ?

社会的に強い奴は、なにしても許されるの?

まじめじゃなくて、肩書きが良い奴が、得をする社会の?




(もう学校なんて行きたくない!!)




何度も何度も、そう思ったけど――――――それはできない。

いつもギリギリのところで、踏みとどまっていた。

今日だって・・・・!

実力テスト終了の翌日から、通常の授業が始まる。

大学の推薦を狙ってる以上、不要な欠席はしてはいけない。




「凛、気持ちの持ち方が大事よ!トラブルに巻き込まれてびっくりしたと思うけど、切り替えが大切だからね?」

「凛ならできるぞ!欠席日数も内申に響くからな。前を向いて、先のことを考えていこうな?」

「わかってるよ、お母さん、お父さん。」




ほぼ、気合い論ときれい事のエールを受けて家を出る。

休むことなく、学校へと向かう。

その道中で、何度かスマホのラインを見る。





(・・・・・・・連絡なしか。)





あるから、よっちゃんからの電話もメールもない。

こちらから、連絡する気にもなれない。

最初から、私を騙すつもりだったのなら―――――――





(もう連絡してこないだろうな・・・。)




重い気持ちで校門をくぐる。





「あれでしょ?」

「やーだー!菅原だ!」

「警察のお世話に~」

「渕上さんが・・・」

「吉田もさ~」




周りからの視線と、クスクスと笑う声が続く。

下駄箱ではなく、その近くに置かれているゴミ箱をのぞく。

やっぱり、私の上履きが入っていた。

汚れを払ってからはき、はいてきた靴を下駄箱に入れる。




「あれーゴミ箱に入れないの?」



知らない男子が笑いながら言う

それで一緒にいた男女数人が大笑いする。

周りの生徒達もニヤニヤしていた。

無視して、教室へ向かう。