彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「会長さん!」

「大原会長。」

「やぁ、チョコちゃん!さなちゃんも、来てくれてありがとな?」



私にチョコというあだ名を付けた人だった。



「渡瀬ちゃん、話し終わったのか!?」

「これから話すところです。」

「じゃあいいタイミングだな!わしも話に入れてくれ!」



そう言うと、瑞希お兄ちゃんと並んで座っていたカウンターに・・・開いている私の隣に腰を下ろすおじいさん。



「チョコちゃん、どこまで聞いてる?瑠華ちゃんを侮辱して、百鬼ちゃんにぶっ飛ばされた奴らなんだが、違法な闇カジノをしてる奴の仲間ってことは知ってるのかな?」

「え!?は、はい・・・会長さんも知ってるのですか?『GREATSTAGE』の悪事を?」

「知ってるさ~!チョコちゃん、瑠華ちゃんと連絡取れてるかい?」

「LINEしましたが、既読さえしてもらえません。」

「渡瀬ちゃんは?」

「既読スルーです。」

「渡瀬ちゃん、おじさんが代表して話していいかい?」

「どうぞ、どうぞ。」

「よし!実はねチョコちゃん、この渡瀬ちゃんと瑠華ちゃんから、『GREAT STAGE』について、町内パトロールの責任者であるおじさんに協力の要請を受けてたんだ。」

「協力の要請!?」

「そう!表向きはゲームセンターで通してる『GREAT STAGE』だがその実態は、子供をターゲットにした闇カジノ組織!しかも、被害にあったっていう小中高生から未成年の大学生までが、渡瀬ちゃんが代表を務めるNPO法人・ミライに助けを求めてきてるんだ!」

「「え!?」」



会長さんの話に、私とお兄ちゃんが同時に声をあげる。



「救援要請が来てるのですか!?」

「被害者に小学生までいるのかよ!?」

「その言い方だと、中学生までは想定してたんですね、瑞希お兄ちゃん!?」

「そういうことだな、凛。小坊とか需要あるのか・・・?いや、あるな。ロリコンとかショタコンとかいるもんな。」



〔★犯罪の低年齢化も進んでいる★〕