「会長さん!」
「大原会長。」
「やぁ、チョコちゃん!さなちゃんも、来てくれてありがとな?」
私にチョコというあだ名を付けた人だった。
「渡瀬ちゃん、話し終わったのか!?」
「これから話すところです。」
「じゃあいいタイミングだな!わしも話に入れてくれ!」
そう言うと、瑞希お兄ちゃんと並んで座っていたカウンターに・・・開いている私の隣に腰を下ろすおじいさん。
「チョコちゃん、どこまで聞いてる?瑠華ちゃんを侮辱して、百鬼ちゃんにぶっ飛ばされた奴らなんだが、違法な闇カジノをしてる奴の仲間ってことは知ってるのかな?」
「え!?は、はい・・・会長さんも知ってるのですか?『GREATSTAGE』の悪事を?」
「知ってるさ~!チョコちゃん、瑠華ちゃんと連絡取れてるかい?」
「LINEしましたが、既読さえしてもらえません。」
「渡瀬ちゃんは?」
「既読スルーです。」
「渡瀬ちゃん、おじさんが代表して話していいかい?」
「どうぞ、どうぞ。」
「よし!実はねチョコちゃん、この渡瀬ちゃんと瑠華ちゃんから、『GREAT STAGE』について、町内パトロールの責任者であるおじさんに協力の要請を受けてたんだ。」
「協力の要請!?」
「そう!表向きはゲームセンターで通してる『GREAT STAGE』だがその実態は、子供をターゲットにした闇カジノ組織!しかも、被害にあったっていう小中高生から未成年の大学生までが、渡瀬ちゃんが代表を務めるNPO法人・ミライに助けを求めてきてるんだ!」
「「え!?」」
会長さんの話に、私とお兄ちゃんが同時に声をあげる。
「救援要請が来てるのですか!?」
「被害者に小学生までいるのかよ!?」
「その言い方だと、中学生までは想定してたんですね、瑞希お兄ちゃん!?」
「そういうことだな、凛。小坊とか需要あるのか・・・?いや、あるな。ロリコンとかショタコンとかいるもんな。」
〔★犯罪の低年齢化も進んでいる★〕


