彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




すぐに答えられるように、話をまとめて何度もシミュレーションした。

おかげで、なにがあったのかスムーズに伝えられた。

長文になったけど、聞き取りにくかったかもしれないけど、そこはご勘弁♪



「うーん、なんとなく理解した。」

「ご理解頂けて何よりです。」

「てか、チョコちゃん、龍星軍のボスなの?」

「4代目のボスをさせて頂いております。」



確認するように渡瀬さんに聞かれたので、正直に事実関係を伝える。



「チョコちゃん、今ならまだ間に合うから、暴走族はやめようよ?」

「申し訳ございません。やむにやまれぬ事情がございまして。」

「うん、何かありそうな感じはする。説得力あるよ、チョコちゃん。」

「ご理解頂けて何よりです。」

「いやいや、だからって暴走族を続けることに、賛成したわけじゃないからね?フジバラさんとは知り合いだよね?」

「危うく、ライター型のつまようじケースを持っているという理由で逮捕されるところでした。」

「なにそれ!?なにやってんの、バラさん!?ライター型って・・・あ、ライター・・・あーはいはい!勘違いか~」

「ええ、勘違いです。勘違いをごり押しして逮捕しようとしました。悪い大人です。」

「否定はしないけど、誤解はしないであげて。まさか・・・それが原因でチョコちゃんはグレたとか?」

「申し訳ございませんが、違います。やむにやまれぬ事情がございまして。」

「うん、本当に何かありそうな感じはする。わけを言いたくないんだね、チョコちゃんは。じゃあ、追及はしないよ。」

「ご理解頂けて何よりです。」

「まぁ・・・強制的に言わせる力も権利も俺はないから仕方ないか・・・。ねぇ、お兄ちゃん?」

「・・・。」



渡瀬さんの言葉に瑞希お兄ちゃんは何も言わない。

明らかに、返事に困っている表情だった。



(瑞希お兄ちゃんが困ってる!?)

「デリケートな質問しないで下さい!」

「デリケートなの?」



とっさにかばえば、渡瀬さんに追及される。