すぐに答えられるように、話をまとめて何度もシミュレーションした。
おかげで、なにがあったのかスムーズに伝えられた。
長文になったけど、聞き取りにくかったかもしれないけど、そこはご勘弁♪
「うーん、なんとなく理解した。」
「ご理解頂けて何よりです。」
「てか、チョコちゃん、龍星軍のボスなの?」
「4代目のボスをさせて頂いております。」
確認するように渡瀬さんに聞かれたので、正直に事実関係を伝える。
「チョコちゃん、今ならまだ間に合うから、暴走族はやめようよ?」
「申し訳ございません。やむにやまれぬ事情がございまして。」
「うん、何かありそうな感じはする。説得力あるよ、チョコちゃん。」
「ご理解頂けて何よりです。」
「いやいや、だからって暴走族を続けることに、賛成したわけじゃないからね?フジバラさんとは知り合いだよね?」
「危うく、ライター型のつまようじケースを持っているという理由で逮捕されるところでした。」
「なにそれ!?なにやってんの、バラさん!?ライター型って・・・あ、ライター・・・あーはいはい!勘違いか~」
「ええ、勘違いです。勘違いをごり押しして逮捕しようとしました。悪い大人です。」
「否定はしないけど、誤解はしないであげて。まさか・・・それが原因でチョコちゃんはグレたとか?」
「申し訳ございませんが、違います。やむにやまれぬ事情がございまして。」
「うん、本当に何かありそうな感じはする。わけを言いたくないんだね、チョコちゃんは。じゃあ、追及はしないよ。」
「ご理解頂けて何よりです。」
「まぁ・・・強制的に言わせる力も権利も俺はないから仕方ないか・・・。ねぇ、お兄ちゃん?」
「・・・。」
渡瀬さんの言葉に瑞希お兄ちゃんは何も言わない。
明らかに、返事に困っている表情だった。
(瑞希お兄ちゃんが困ってる!?)
「デリケートな質問しないで下さい!」
「デリケートなの?」
とっさにかばえば、渡瀬さんに追及される。


