彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




誤解が解けた(!?)ところで聞いた。



「あの、開店前に来て、お邪魔じゃなかったですか?」

「大丈夫だよ。今日は、営業日じゃないから。」

「え?でも、厨房で仕込みをしてるんじゃないのですか?」

「ああ、してるよ。今日の交流会用の料理をね・・・」

「交流会?」

「そう。今夜は月に1回の交流会の日なんだ。来るのは、問題抱えてる子供らと、元家出っ子達ね。」

「元家出っ子達!?」

「そう。うちが保護して何とかなった子達がちゃんとやってるか・・・定期的に集まってもらって報告だったり、困ってることがないかを聞いたり、現在と今後についての話をしてるんだ。アフターケアってやつかな?」

「そうでしたか。」

「そうなんだよね。それでね、瑞希君とチョコちゃんを呼んだのは・・・瑠華ちゃんのことでね。」

「え!?」



渡瀬さんの言葉にドキッとする。





「瑠華ちゃんとトラブったんだよね?」





再度、問われて声が出なくなる。



「あ、そんなに力(りき)まなくていい、いい!チョコちゃんが悪くないのは、聞いてわかってるから!」

「え!?話したの、瑞希お兄ちゃん!?」

「現場には、俺以外にもいただろう」

「ええ!?烈司さん!?モニカちゃん!?獅子島さん!?百鬼さん!?百鬼さんですか!?」

「なんで皇助を2回呼んだ?気持ちはわかるけどよ~」



そう言うと、ストローに口づけ、軽く吸って話してから言った。



「俺らよりも目上で、凛のことを孫扱いしてる自称・おっちゃんがいるだろう?」

「大原会長さん!?」

「「ピンポーン!」」

「気づくのが遅くないか?」



私の視界には、声を合わせて正解!と言う瑞希お兄ちゃんと渡瀬さんと、あきれ顔の丸山さんが目に映る。



「き、気づくのが遅いって・・・?」

「遅いしにぶいぞ、チョコ。お前あれだけ大原さんに、『チョコちゃんチョコちゃん』って、猫かわいがりされて、好かれてるじゃないか?」

「会長さんが僕を?」

「丸ちゃんの言う通りだよ?わからないもんかい?」



再び目の前にやってきた丸山さんの両手には、スナック菓子山盛りのお皿とコップがあった。

それを私達のテーブルに置きながら言った。