彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




〈バーではダーツとビリヤードの代わりにアイフォンとタブレットをしています。警察が抜き打ちで来たとしても、アイフォンとタブレットの画面を消してごまかせばいいのですから。〉

「それはバレないね・・・。」

〈はい。他にも、喫茶店の一角にハンドメイドアクセサリーを置くような感覚で、アイフォンとタブレットを置いて気軽に出来るカジノゲームを!というお店もあります。〉

「うわぁー敵はかくれんぼが得意そうー」

〈俺は、隠れるのも見つけるのも得意です。〉

「忍者だもんね。ところでつなぐ、さっき『日本支店』と言いましたよね?」

〈はい。ネット世界の中にある海外支店は、アジア圏に8店舗あります。」

「じゃあ、外国通貨も集められますね・・・中国と、ネットゲームする人が多いですもんね。『円』だけじゃなく、『元』もほしいということですか?」

〈いいえ、中国マネーよりも、インドマネーがほしいみたいです。本命はドバイだと思われます。〉

「確実な話なのですか?」

〈はい。その証拠に南アジアはインドを含め4店舗、西アジアは石油で得た金をもとに投資で伸びているドバイを含めた3店舗、東アジアはネット依存症患者が強い中国に1店舗でした。〉

「欧州とかはないのですか?」

「進出予定はあるみたいですが、あちらの国々の情勢を見て、様子見をしている段階のようです。」

「そうですか。日本支店の方、日本のネット警察はどうなのかな?取り締まれそう?」

〈どうでしょう。あいかわらず、サイバー捜査は人手不足です。存在はわかってるみたいですが、逮捕まで素早く動けるとは言い難く~・・・・確実にあてには出来ないので、我々で片づける方が早いと思われます。それから「闘邪駆鬼(とうじゃくき)」のことですが・・・〉

「なんでしょう?」

〈わが君が見守るとおっしゃるので俺も見るだけにしてますが、『GREAT STAGE』の埼玉時代の客の人脈からたどって、永山偉人や店を調べるようです。〉

「つなぐもそうして調べたのですか?」

〈やろうと思いましたが、ムダなのでしませんでした。〉

「どういう意味ですか?」



何が無駄なのだろうと思えば、つなぐはなにがムダかを教えてくれた。