「この人は、鳴海さんは私を助けてくれました!トイレで、強引に連絡先を聞かれて、脅しと暴力を振るわれそうになっ―――――」
「―――――ムダになるじゃない?」
私の声をさえぎりながら、鳴海瑠華さんは言った。
「あたしは、自分の力で安全をつかみたいの!あんた達みたいに群れて調べるは苦手!今回は、たまたまターゲットが被っただけ!小林ちゃんだっけ?あんなあしらい方じゃ、ハニートラップとしては不合格以前に失格よ。人の趣味に口出しする気はないけど~凛道蓮って、こういうお馬鹿が好きなのね~」
「お、お馬鹿・・・?」
ズシッと、鳴海さんの言葉が胸に刺さる。
彼女の言う通り、嫌な男に1人で対応できなかったのは事実。
その事実に、声が出せない私に代わり、高千穂さんが怒鳴る。
「オイ!そんな言い方ないだろう!?小林外返せないからって、好きかって言ってんじゃねぇーぞ!?」
「あたしは、事実しか言ってないけど?」
「ズバズバ言いすぎなんだよテメーは!」
「てか、りっ君が好きなのはますみなの!」
「あら、そうなの~?じゃあ、龍星軍の4代目は~知恵遅れで、胸がない子が好きって覚えとくわ。よかったわねぇ~顔面だけ平均より良くて?」
「っ!?ひ、ひどーいっ!!」
「マジで言いすぎだぞ!?」
「ど・・・どうしてですか・・・?」
何度目かになる高千穂さんの罵声で、やっと声が出せた。
「さっきまで、あんなに親切だったのに・・・どうして・・・・!?」
優しかったのが嘘のような意地の悪い言い方。
戸惑う私を見ながら、鳴海瑠華さんは声高らかに笑う。


