彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




気づかれない距離での接近にも成功!



(何があるかわからないから、会話を聞かなきゃ!)



そのためにも――――――



「よっちゃん!あとは、どれだけ登録すればいい!?」

「え?えーと・・・ここからここまで。」



よっちゃんが自分のスマホ画面を見せながら言う。

10個以上・・・結構な数があったけど、好都合だった。



(登録に時間がかかるという言いわけができる!登録しつつ、涼子ちゃん達の様子をうかがえる!)



「けっこうあるけど~新規登録してもらってもいい・・・?」

「いいよ!もちろんだよ!登録するから~その、集中したいから、お互い、静かに登録と初ログインしようね!?」

「うん、わかった!ありがとう~」



疑われることなく、同意を得ることができた。

私が登録の入力を始めたら、安心した顔で同じ作業を始めるよっちゃん。

入力操作をしつつも、龍星軍関係者の席から話を盗み聞きする。



「そういうわけだから帰ります。」

(え!?どういうわけなの、つなぐ!?)

「こわーい、凛子帰るぅ~!」

「ナナも帰りたい。」

「もちろんです。帰りましょう。」

(え!?帰るの!?)



ホッとする半面、もやもやが残る。



(なんでここに来てたの・・・・・!?)



その疑問がわからないため、スッキリできなかった。

盗み見る私の前で、つなぐ達は挨拶をして出口に向かう。





「ねぇ・・・うちらも帰らない?」

「うん・・・居づらいよね?」

「今日はもう解散。」

「帰りま~す!」



そして、つなぐ達につられるように、他の子達も帰り始める。



「本当に申し訳ない!」

「俺達からキツ~く!言い聞かせるから!」

「マジですみませんでした!」



残った男性の方は、何度も頭を下げ、そのうちの1人が怖い顔で男女共有のトイレに向かった。

こうして、視界からいなくなってしまった龍星軍関係者達。

結局、なんとも消化不良な結果となった。





(絶対に今日のこと、聞き出してやる!!)





つなぐとカンナさんは感が良いから、ますみちゃんだと話が脱線するから、涼子ちゃんから教えてもらおう。

そう決めて、凛道連に変わる時間ギリギリまで、よっちゃんのための入力作業を続けた。