気づかれない距離での接近にも成功!
(何があるかわからないから、会話を聞かなきゃ!)
そのためにも――――――
「よっちゃん!あとは、どれだけ登録すればいい!?」
「え?えーと・・・ここからここまで。」
よっちゃんが自分のスマホ画面を見せながら言う。
10個以上・・・結構な数があったけど、好都合だった。
(登録に時間がかかるという言いわけができる!登録しつつ、涼子ちゃん達の様子をうかがえる!)
「けっこうあるけど~新規登録してもらってもいい・・・?」
「いいよ!もちろんだよ!登録するから~その、集中したいから、お互い、静かに登録と初ログインしようね!?」
「うん、わかった!ありがとう~」
疑われることなく、同意を得ることができた。
私が登録の入力を始めたら、安心した顔で同じ作業を始めるよっちゃん。
入力操作をしつつも、龍星軍関係者の席から話を盗み聞きする。
「そういうわけだから帰ります。」
(え!?どういうわけなの、つなぐ!?)
「こわーい、凛子帰るぅ~!」
「ナナも帰りたい。」
「もちろんです。帰りましょう。」
(え!?帰るの!?)
ホッとする半面、もやもやが残る。
(なんでここに来てたの・・・・・!?)
その疑問がわからないため、スッキリできなかった。
盗み見る私の前で、つなぐ達は挨拶をして出口に向かう。
「ねぇ・・・うちらも帰らない?」
「うん・・・居づらいよね?」
「今日はもう解散。」
「帰りま~す!」
そして、つなぐ達につられるように、他の子達も帰り始める。
「本当に申し訳ない!」
「俺達からキツ~く!言い聞かせるから!」
「マジですみませんでした!」
残った男性の方は、何度も頭を下げ、そのうちの1人が怖い顔で男女共有のトイレに向かった。
こうして、視界からいなくなってしまった龍星軍関係者達。
結局、なんとも消化不良な結果となった。
(絶対に今日のこと、聞き出してやる!!)
つなぐとカンナさんは感が良いから、ますみちゃんだと話が脱線するから、涼子ちゃんから教えてもらおう。
そう決めて、凛道連に変わる時間ギリギリまで、よっちゃんのための入力作業を続けた。


