彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「探しましたよ。女子トイレにいないから。」

「混んでたから男女共有トイレにいたのよ、この子。」



私の代わりに、ポニーテールのお姉さんが答えた。





「え!?涼子ちゃんの後に、上田って男も入ったんですが――――――大丈夫でしたか?」

「え?」

「今、上田の悪い話を聞いたので、迎えに来たんです。」

「だから逃げてきたの。脅迫と暴力受けたから、ねぇ、涼子ちゃん。」

「え!?」

「は、はい!この方に、鳴海瑠華さんに助けてもらったんです。」





私達の説明に、目を丸くする関山さん。

そして、急に鋭い目で私を助けてくれた美女をにらみ始める。



「せ、関山さん・・・?」

「あなたが鳴海瑠華さんですか?」

「・・・挨拶は後にしましょう、リンダちゃん?高千穂カンナちゃんと一ノ瀬ますみちゃんも連れて、今すぐ、ここから出ましょう。」

「え!?」

(どうして2人の本名を知ってるの!?)




そう思った時、素早く関山さんの口が開く。



「わかりました。後から追いますので、涼子殿と先に出口へ行ってください。いいですね、涼子殿?」

「いいですが・・・」

「よかったわね、涼子ちゃん?望み通り帰るわよ?」

「え!?わ、私は別に~」

「顔に書いてるもの。ここに来たのは、付き合いじゃないの?」

「・・・あなたは、どうしてここに?」

「・・・ヒミツ。」



私の問いに相手は悲しそうに笑う。

その顔を見たら、聞いてはいけないことだったと思えた。




「ご・・・ごめんなさい!せんさくは、よくないですよね。」




私もあれこれ聞かれるのは嫌だ。

他の人だって同じだよね?




「・・・あなた本当にいい子ね。でも・・・・・・・素直すぎるのもダメよ?」

「え?あの・・・?」

「わからないかな?ふふふ・・・いいのよ。みんなと合流してから、お話ししましょうね?」




妖艶にほほ笑む姿に、戸惑いとトキメキでドキドキする。





(凛君・・・この人とも仲が良いのかな・・・・?)





そう思ったら、ひどく胸が痛くなった。