「ケガ無い?大丈夫?」
「は、はい!ありがとうございました!」
「いいの、いいの。その代わり、ちょっとそいつ見張ってて。起きそうだった教えて。」
そう言うと、シャツのボタンを開けて、胸の谷間に手を入れるお姉さん。
「え!?」
あまりにも刺激的な仕草に戸惑う。
そんな私の前で、USBメモリーを取り出すと、ドクロマークのスマホにUSBメモリーをさした。
「えっ!?それって、トイレに捨てたんじゃ・・・!?」
「捨てたのはケースで、本体は捨てるフリね♪本体に用があってね~内緒よ~♪」
「は、はい!」
「ほら、見張りをやってやって♪」
「はっ、ははは、はい!」
言われるがまま、床で寝ている気持ち悪い男を見る。
(な、なんのために、こんな人のスマホデータを取ってるの??)
カツラってことは変装?なんのために?なにものなの?
「終わり。」
その声で振り返れば、スマホから抜いたUSBを、再び胸の間に挟んでいるところだった。
「あ・・・あの・・・。」
「ふふふ、ご苦労様。」
シャツのボタンを留めながら美女が笑う。
「心配しなくて大丈夫よ。このメモリーは防水加工だから、汗にも強いわ。何時間も、はさんでいるつもりはないから。」
「え!?あ!?もちろんです!」
ニヤッと笑われ、顔が熱くなる。
相手の色気に、恥ずかしくなった。
「悪いけど、今見たことは内緒にしてね?こいつ悪い奴の手先で~このお店に来る学生さんをだまして~ネットゲームで借金させてる小悪党だから。」
「え!?なんでそれを知って・・・」
(しまった!)
うっかり口に出したヒミツに、相手の目の色が変わる。


