彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「ケガ無い?大丈夫?」

「は、はい!ありがとうございました!」

「いいの、いいの。その代わり、ちょっとそいつ見張ってて。起きそうだった教えて。」



そう言うと、シャツのボタンを開けて、胸の谷間に手を入れるお姉さん。



「え!?」



あまりにも刺激的な仕草に戸惑う。

そんな私の前で、USBメモリーを取り出すと、ドクロマークのスマホにUSBメモリーをさした。



「えっ!?それって、トイレに捨てたんじゃ・・・!?」

「捨てたのはケースで、本体は捨てるフリね♪本体に用があってね~内緒よ~♪」

「は、はい!」

「ほら、見張りをやってやって♪」

「はっ、ははは、はい!」



言われるがまま、床で寝ている気持ち悪い男を見る。



(な、なんのために、こんな人のスマホデータを取ってるの??)



カツラってことは変装?なんのために?なにものなの?



「終わり。」



その声で振り返れば、スマホから抜いたUSBを、再び胸の間に挟んでいるところだった。



「あ・・・あの・・・。」

「ふふふ、ご苦労様。」



シャツのボタンを留めながら美女が笑う。



「心配しなくて大丈夫よ。このメモリーは防水加工だから、汗にも強いわ。何時間も、はさんでいるつもりはないから。」

「え!?あ!?もちろんです!」



ニヤッと笑われ、顔が熱くなる。

相手の色気に、恥ずかしくなった。



「悪いけど、今見たことは内緒にしてね?こいつ悪い奴の手先で~このお店に来る学生さんをだまして~ネットゲームで借金させてる小悪党だから。」

「え!?なんでそれを知って・・・」

(しまった!)



うっかり口に出したヒミツに、相手の目の色が変わる。