彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「そーいえば、ドクロのラメでデコッた気持ちの悪いスマホケースに入った携帯見たかも~」

「え?」

「あ!?それは!?」



そう言ったお姉さんの手には、気持ち悪いドクロマークのスマホケースがあった。




「俺のスマホ!!」

「そうなんだぁ~私が見た時、スマホケースごと水没してたのよねぇ――――――!」




そう叫びながら、洋式のトイレの1つへとスマホを投げる。




ヒュン!

「わー!?」

ボチャン!

「わあああ!?俺の買ったばかりのスマホ!!」




そう言いながら個室に駆け込む男。



「今のうちよ!」

「え、でも!」

「まてこのアマ!弁償しろ!投げ込みやがって!」



私を逃がそうと、出入り口へ通すお姉さん。

男の罵声に、彼女は冷や葉に笑う。



「そのスマホから、私の指紋でも出てくるの~私、手袋してるのにねぇ~」

「あ!?お前卑怯だぞ!?」

「女の子を脅して連絡先を奪う奴に言われたくないわよ!死ね!」

「テメー~~~~~~殺す!」



そう言った男の手が、お姉さんのポニーテールの先をつかむ。



「あ、危ない!」

「引き抜いてやる!」

スポーン!

「あああ!?」

「え!?」



驚く気持ち悪い男と私。




「あーあ。」




残念そうにつぶやく巨乳のお姉さん。

引き抜くどころか、髪の毛の塊がお姉さんの頭からとれた。



「危ないじゃない!!?」

ヒュン、ゴン!



前かがみになった男の頭に、高く上げた足のかかとを落とすお姉さん。



「ぐあ!?」

「か、かかとおとし!?」



私がそう言った時には、気持ち悪い男はトイレの床に沈んでいた。




「よし♪今度こそ、行こう!」




ポニーテールではなく、肩までのふんわりとした髪をゆらしながら言う美女。




「か、かつら?」

「ウィッグよ。内緒ね?」




しーと人差し指を唇当てながら言う。

反射的にうなずけば、キレイな笑顔を見せてくれた。