「そーいえば、ドクロのラメでデコッた気持ちの悪いスマホケースに入った携帯見たかも~」
「え?」
「あ!?それは!?」
そう言ったお姉さんの手には、気持ち悪いドクロマークのスマホケースがあった。
「俺のスマホ!!」
「そうなんだぁ~私が見た時、スマホケースごと水没してたのよねぇ――――――!」
そう叫びながら、洋式のトイレの1つへとスマホを投げる。
ヒュン!
「わー!?」
ボチャン!
「わあああ!?俺の買ったばかりのスマホ!!」
そう言いながら個室に駆け込む男。
「今のうちよ!」
「え、でも!」
「まてこのアマ!弁償しろ!投げ込みやがって!」
私を逃がそうと、出入り口へ通すお姉さん。
男の罵声に、彼女は冷や葉に笑う。
「そのスマホから、私の指紋でも出てくるの~私、手袋してるのにねぇ~」
「あ!?お前卑怯だぞ!?」
「女の子を脅して連絡先を奪う奴に言われたくないわよ!死ね!」
「テメー~~~~~~殺す!」
そう言った男の手が、お姉さんのポニーテールの先をつかむ。
「あ、危ない!」
「引き抜いてやる!」
スポーン!
「あああ!?」
「え!?」
驚く気持ち悪い男と私。
「あーあ。」
残念そうにつぶやく巨乳のお姉さん。
引き抜くどころか、髪の毛の塊がお姉さんの頭からとれた。
「危ないじゃない!!?」
ヒュン、ゴン!
前かがみになった男の頭に、高く上げた足のかかとを落とすお姉さん。
「ぐあ!?」
「か、かかとおとし!?」
私がそう言った時には、気持ち悪い男はトイレの床に沈んでいた。
「よし♪今度こそ、行こう!」
ポニーテールではなく、肩までのふんわりとした髪をゆらしながら言う美女。
「か、かつら?」
「ウィッグよ。内緒ね?」
しーと人差し指を唇当てながら言う。
反射的にうなずけば、キレイな笑顔を見せてくれた。


