「まさか・・・・今も彼女達からポイントを借り続けているんですか?」
「・・・。」
私の問いに、彼女は無言で首を縦に振った。
(おいおい、無限ループじゃねぇか!?なにしてくれてんだ、あの馬鹿メス共・・・!!)
「それ、断れないんですか?」
「『借りてる側が、貸してもらってる側に、命令するのか?』って・・・」
「困りましたね・・・貸し付けてくるのを断る方法を考えなくては・・・」
(逃げ道を塞いでたかってやがるのか・・・)
だったら、多少乱暴でも、こちらも強攻策をとった方がいいかもしれねぇな・・・。
「ちょっと話を整理しましょう。最初にゲームを誘われたのってどこですか?学校ですか?」
「そうだけど・・・?」
「じゃあ、担任の先生に言った方がい――」
「絶対にダメっ!!!」
言い終わる前にダメだしされた。
「あのゲームは、クラス全員が!今、学校ではやってるアプリよ!!?先生に行って禁止にされたら、誰が責められると思ってるの!!?」
「小村さん達でしょう?あ、逆恨みの心配ですか?」
「違うっ!!!告げ口した私に決まってるでしょう!!?」
(つまり、言えないってことか。そうなると―――――――)
「親御さんに言うのも、ダメってことも――――――」
「ダメよっ!!絶対にダメ!!菅原さんやっぱり、まだ私のことを根に持ってるのっ・・・!?」
「そんなつもりはないです。」
(てか、ムカついてたら、こんな風に相談に乗るか、ボケ。)
だからと言って、忘れたわけでも、怒ってないわけでもないけどな・・・
〔★世間では凛のようなタイプを、お人好しと呼ぶ★〕


